[24]女に学歴はいらない|「おばあちゃんと話すのイヤ」ママを悪く言う祖母との交流を避けるようになった娘

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前回のお話

大学院卒のモエさんは、タケルさんの実家に結婚の挨拶で訪れた際に失礼な発言ばかりする義両親に衝撃を受けます。義両親は女性に学歴は必要ないと信じて疑わない人たちで、結婚後もことあるごとにモエさんに嫌味を言い、モエさんは義両親との付き合いを最低限にしていました。タケルさんもモエさんを庇うどころか義両親の前だと強気になりモエさんを下に見るような態度を取ります。その後、娘のマヒロちゃんが生まれると会わせないわけにもいかず、モエさんは「娘が会いたいなら行くけど義実家には泊まらない」「自分の両親の前で私に強気に出るのをやめてほしい」という条件付きで義両親に会うことを約束します。それから数年後、小学3年生になったマヒロちゃんと義実家に行くと、義両親はマヒロちゃんにも「女の子は勉強しなくてもいい」などと自分たちの価値観を押しつけたり「モエさんみたいに生意気に育つ」などマヒロちゃんの前でモエさんのことを悪く言いました。我慢できなくなったモエさんは義両親に絶縁宣言をしてマヒロちゃんを連れて義実家を出ました。義両親に反発したことをタケルさんから責められたモエさんは、今後はマヒロちゃんが行きたいなら行かせるけれど、行きたくないと言ったら行かせないとタケルさんに伝え、自分は二度と義実家に行かないときっぱり伝えました。それ以降、タケルさんはマヒロちゃんと義両親のビデオ通話の機会を定期的に設けるように。電話でも義母はマヒロちゃんに「モエさんが母親でかわいそう」などとモエさんの悪口ばかりで、マヒロちゃんはなぜおばあちゃんがママの悪口を言うのか分からず戸惑います。

1話目から読む

「ママが悪いの?」子どもながらに感じる違和感

モエさんが土曜日に仕事に行っているときにおばあちゃんと電話で話していたマヒロちゃんは、おばあちゃんからモエさんの悪口をたくさん聞かされ、おばあちゃんがなぜママを悪く言うのか分からず戸惑っていました。

電話を切った後、マヒロちゃんが「パパ?おばあちゃんとママって仲が悪いの?」と聞くと、タケルさんは「あ~。ママがな~。おばあちゃんの言うこと聞かないから」とモエさんに原因があるかのように答えたので、マヒロちゃんは「それはママが悪いの?」と聞き返しました。

タケルさんは「ん~。そうだな。パパもおばあちゃんの言うこと聞いてってお願いしてるけど、ママがな~」と、言うことを聞かないモエさんが悪いと説明。マヒロちゃんは「・・そうなんだ。でもママがおばあちゃんの悪口言ったの聞いたことないよ?」とパパの説明にあまり納得がいかない様子。

「それに、私、ママが働いてるの嫌じゃないし。なんか、おばあちゃんと話すのちょっとヤダな」大好きなママを悪く言われて悲しくなってしまったマヒロちゃんはおばあちゃんとの電話が憂鬱だと打ち明けますが、タケルさんは「えーなんで!?おばあちゃん、マヒロと話すの楽しみにしてるじゃん」とマヒロちゃんの気持ちを無視して母親を喜ばせることを優先。「おばあちゃんが楽しみにしてる」と言われたマヒロちゃんはそれ以上は嫌と言えず「う・・ん」と暗い表情で答えました。

それ以降、マヒロちゃんはおばあちゃんからの電話を避けるようになりました。タケルさんが「おばあちゃんから電話だよ~」とやってくると「あっ・・トイレ行くからまた後で」と言ったり、別の日には「今、宿題してるから後で」と言ったり、何かと理由をつけてできるだけ電話に出ないようになったマヒロちゃん。

ある日、「今度、おばあちゃんが遊びに来ないかって」とパパに言われたマヒロちゃんは「行かなくてもいい?」と聞きました。タケルさんは「どうして?おばあちゃん会いたがってるから行こうよ!なっ?なっ?」と必死に説得。断り切れなかったマヒロちゃんは、気が進まないながらも「・・うん」と答えるしかありませんでした。

マヒロちゃんは仕事を頑張っているママが好きですが、おばあちゃんが仕事をしているママを悪く言うのでおばあちゃんと話すのが憂鬱になってしまいました。おばあちゃんからは頻繁に電話がかかってきましたが、マヒロちゃんは何かと理由をつけて電話を断ることが増えました。そんなある日、パパからおばあちゃんの家に行こうと誘われたマヒロちゃんは「行かなくてもいい?」と行きたくない気持ちを伝えますが、パパに説得され仕方なくおばあちゃんの家に行くことになってしまいました。
何も悪いことをしていないママが悪く言われてばかりで悲しくなってしまいますよね。タケルさんはモエさんだけでなくマヒロちゃんの気持ちにも寄り添ってくれないのですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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