[21]女に学歴はいらない|「親の前でくらい俺の顔を立ててよ」夫よ、お前もか!この親にしてこの子あり

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前回のお話

結婚の挨拶でタケルさんの実家を訪れたときにモエさんが大学院卒だと聞いた義両親は「だからこの歳まで結婚できなかったのね」「子どもはちゃんと産めるのか?」と言うなど、女性に学歴は必要ないと信じて疑わない人たちでした。事あるごとに嫌味や失礼な発言をする義両親とはうまく付き合えないと感じたモエさんは、「娘が会いたいなら行くけど義実家には泊まらない」「自分の両親の前で私に強気に出るのをやめてほしい」という2つの条件付きで、義両親の面会に応じることを約束します。それから数年が経ち、マヒロちゃんが小学3年になった頃、義実家に向かうことに。マヒロから、受験のために塾に通うと聞いた義母は、「女の人は勉強できなくてもいい、働くのは男の人の仕事」と古い考えを主張。終いには、「モエさんに育てられているからこうなるのよ」とモエさんを悪者扱い。それだけでなく、「マヒロちゃん、もしよかったらタケルとこっちに帰ってきてもいいのよ」「早めに帰って来ないとモエさんみたいな常識知らずになるぞ」とモエさんを徹底的に馬鹿にします。我慢の限界に達したモエさんは、ついに「今まで我慢してきましたがもう限界です、これをもって縁を切らせて頂きます」と言いました。自分達の家に嫁いだ嫁が夫だけでなく、その両親に物申すなんてありえないと思った義両親は、「タケル、こんな人とは離婚しなさい!」と大騒ぎ。その様子を見て、相手にするだけ無駄と感じたモエさんは、「離婚するのもいいかもしれませんね」とだけ言い、義実家を後にしました。

1話目から読む

この期に及んで義両親の肩を持つ夫。

学歴の高さを理由に嫌味な態度を取る義両親に限界を感じた私は、「これをもって縁を切らせていただきます」と言い捨て、義実家を後にしました。しかし、夫のタケルは「どうして口答えしたんだよ、なだめるの大変だったんだよ」と、この期に及んでまだ義両親の味方をします。私とマヒロがあの家でどんな気持ちになったのか、この人は分かっていないみたい。

タケルは少し呆れた様子で、「学歴のことすごく気にしすぎじゃない?無くても幸せな人はたくさんいるだろ?」と言いました。私も学歴がすべてとは思っていません。タケルの言う通り、学歴が無くても幸せに暮らしている人はたくさんいます。だけど私が言いたいのはそうじゃない。

私はタケルに、「学歴があるからと言ってあんな風に言われる筋合いはない、はじめから必要ないって決められるのはおかしい」と自分の考えを伝えました。「男は外で働き、女は家を守る」という古い考えに囚われて、マヒロの人生の選択幅を狭めることは親としてしたくないし、ましてやそれを他人から強要される筋合いもありません。

「それに、私は自分がやりたいことがあって勉強してきただけなのに、あんな風に言われる筋合いはない」と自分の気持ちを伝えました。やりたいことを実現するために努力することの何が悪いのか。女性だからという理由だけで、なぜそこまで制限されなければならないのか。

しかし、タケルは「そうですね~って聞き流せばいいじゃん、俺の顔を立てるとか、どうしてできないの?」と全く響いていない様子。義両親とそっくりな態度に、私は思わず下を向いて黙り込んでしまいました。

学歴の高さを理由に嫌味な態度を取る義両親に限界を感じたモエさんは、「縁を切らせていただきます」と言い捨て、義実家を後にしました。しかし、タケルさんは「どうして母さん達に口答えしたんだよ、学歴が無くても幸せな人はたくさんいるだろ?」と、義両親の肩を持ちます。確かに、タケルさんの言う通り、学歴が無くても幸せに暮らしている人はたくさんいます。だけどモエさんが言いたいのはそうではありません。「学歴があるからと言ってあんな風に言われる筋合いはない、はじめから必要ないって決められるのはおかしい」と自分の考えを伝えました。「男は外で働き、女は家を守る」という古い考えに囚われて、マヒロちゃんの人生の選択幅を狭めることはしたくないし、ましてやそれを他人から強要される筋合いもありません。女性だからという理由だけで、なぜそこまで制限されなければならないのでしょうか。しかし、タケルさんは「そうですね~って聞き流せばいいじゃん、俺の顔を立てるとか、どうしてできないの?」と全く響いていない様子。義両親とそっくりな態度に、モエさんは思わず下を向いて黙り込んでしまいます。
これだけ自分の想いを伝えても、分かってくれない夫。「この親にしてこの子あり」とはこの事かと思ったモエさんでした。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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