[17]女に学歴はいらない|「俺の顔を立てて」自分の親にくだらない見栄を張りたがる夫が腹立たしい。

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前回のお話

結婚の挨拶でタケルさんの実家を訪れたときにモエさんが大学院卒だと聞いた義両親は「だからこの歳まで結婚できなかったのね」「子どもはちゃんと産めるのか?」と言うなど、女性に学歴は必要ないと信じて疑わない人たちでした。事あるごとに嫌味や失礼な発言をする義両親とはうまく付き合えないと感じたモエさんは最低限の付き合いしかしないと決めますが、娘のマヒロちゃんが生まれると義両親が会いたがりました。タケルさんはモエさんに内緒で義両親を家に招くと、嫌がるモエさんの意見を無視して義両親を家に泊めることを強行。義両親は相変わらず嫌味ばかりで、タケルさんも義両親の前ではモエさんを庇うどころかモエさんを下に見て偉そうな態度。モエさんは我慢できずマヒロちゃんを連れて家を出て実家へ帰りました。モエさんはタケルさんや義両親のことを話し、結婚したことを後悔しているとお母さんに話しました。タケルさんはモエさんが自分たちを放って実家に帰ったことに腹を立てモエさんに電話をかけますが、モエさんの代わりに電話に出たお母さんから「お父さんの体調が悪いから落ち着くまでこっちに居させる」と言われるとあっさり引き下がります。タケルさんと義両親は実家より自分たちを優先しろと文句のメッセージを送ってきましたが、モエさんは「もう義両親には会いたくない」とタケルさんに返信。義両親が家にいる間は帰らないと決めていたモエさんは、その後しばらく実家で過ごし、義両親が帰ったことを確認して久しぶりに家に帰るとタケルさんに「話がある」と切り出しました。

1話目から読む

「俺の顔も立てて欲しい」夫の身勝手な主張にイラッ

タケルと義両親の身勝手さにうんざりしてマヒロと実家に帰っていた私は、数週間ぶりに家に帰るとタケルに「話がある」と切り出しました。

私は「申し訳ないけど、もうあなたのご両親を家には呼びたくない」とはっきり伝え、「理由はわかるよね?」とタケルに迫りました。タケルも思い当たるところはあるようでしたが「でも、マヒロに会わせないのは違うだろ?」と言うので、「本音を言うと会わせたくないけど・・」

「マヒロが会いたいって言うなら、私もついていく」と言うと「え?来てくれるの?」とタケルが嬉しそうに言うので、「マヒロが嫌な思いをした時にすぐに帰れるようにしたいだけだから。タケルの実家に泊まることはないよ?」と釘を刺しました。

「この条件を飲める?あと、自分のご両親の前で私に強気に出るの止めて。これも何回か話してるけど直らないよね?」とこれまで何度も言ってきたことをもう一度伝えました。すると、「それは・・俺の顔も立てて欲しいというか・・」と口ごもりながら視線を逸らすタケル。

私はタケルの身勝手な主張にキレそうになるのを必死に堪え「顔を立てる?私の悪口を言っている人と同じことをしておいて?」と詰め寄ると、タケルは「・・わかった。気をつけるから」と渋々納得しました。。

時が経ち、マヒロは小学3年生になりました。今日はタケルの実家に行く日です。タケルが「ひさしぶりにおじいちゃんとおばあちゃんに会えるの楽しみだろ~」と言うと、マヒロが「ん~。あんまり覚えてないかな」と答えました。すると、タケルは私をチラッと見ながら「会ってないもんね~。仕方ないよ~」と含みを持った言い方。こういうところ、本当に義両親にそっくりです。私はイラっとしながらもタケルの嫌味をスルーしました。

実家から戻ったモエさんが「もう義両親を家に呼ばないで」「義両親の前で私に強気に出るのを止めて」と迫ると「俺の顔も立てて欲しい」と身勝手な主張をするタケルさんですが、ブチギレ寸前のモエさんの迫力に負けて渋々了承しました。時は流れ、マヒロちゃんは小学校3年生になりました。久しぶりにタケルさんの実家へ行く日、「楽しみだろ~」とパパに言われたマヒロちゃんは「あんまり覚えてないかな」と正直に答えました。すると、タケルさんはモエさんの顔をチラチラ見ながら何か言いたげに「会ってないもんね~。仕方ないよ~」とわざとらしく言いました。
モエさんが義両親に会いたくない理由もマヒロちゃんを会わせたくない理由も知っているはずのタケルさんですが、本当の意味で理解はしていないからこそあんな言動をするのでしょうね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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