[8]女に学歴はいらない|相変わらずデリカシーの無い義両親と親の前だと偉そうにする夫、無表情を貫く妻

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前回のお話

夫タケルさんの両親は結婚の挨拶の時から大学院卒で3つ年上のモエさんのことを「学歴なんかがあると言うことを聞かない」「嫁の躾ができてない」「子どもは産めるのか」などと失礼極まなく、また披露宴で「嫁はいずれ家の手伝いをしてもらう」と発表するような勝手な人たちで、さらにタケルさんが親や親戚の前だと急にモエさんをコイツ呼び、嫁の躾について親戚に聞かれると「その辺は抜かりないからさ」と発言するなど偉そうな態度を取ることに我慢できませんでした。モエさんはタケルさんに義両親と縁を切る宣言をして、それ以来義実家に寄り付きませんでしたが、世間体を気にするタケルさんはそのことを両親には言えずにいました。長女マヒロちゃんがうまれて1ヶ月経つと、タケルさんは娘の顔を両親に見せたいとモエさんに行ったのですが、その時にはすでに勝手に義両親を呼んでおり、もうすぐ飛行機がこちらへ着くと言うのです。あり得ない行動にモエさんはタケルさんを責めますが、悪びれずモエさんが嫌がるから呼んでしまえばよいという思考のタケルさんには通じませんでした。急いで部屋を片付けながら、モエさんは憂鬱でした。

1話目から読む

お茶を出すよう言われても微動だにしない妻

「言うと嫌がるの分かってるから」という理由で私には何の相談もなく、勝手に義両親を家に呼び、反対してもどうしようもない状況を作ったタケル。しばらくすると空港まで迎えに行ったタケルが帰ってきました。「部屋、狭いな」と見まわしながら入ってくる義父と、「モエさん久しぶりね~。全然会ってなかったから忘れちゃってた。」と嫌味全開の義母。

無反応でいると、義母がマヒロを見てぱあっと嬉しそうな顔になりました。「マヒロちゃん抱っこさせて~。」と近寄ってきた義母に「手を先に洗ってください。」とピシャリ。慌ててタケルが義母を洗面所に案内しました。

マヒロを抱っこした義母に、さっそく「2人目はいつ頃考えてるの?」と聞かれたタケルは「え?それはまだ」と落ち着かない様子です。

すると義両親が「いとこのセイジくんのところは今度3人目よ~。」「男3人」「ほんと羨ましいわ~。」と口々に言うので、タケルは「あっ。そうだ。お茶出すの忘れたわ。」と話を逸らしました。

そして「モエ。出して。」と・・・いつもなら飲みたい人が飲みたいタイミングで淹れてるのに。「もう、気が利かないわね~。」と義母が呆れたようにため息をついて言いました。それでも私は無表情のまま。無言で動きませんでした。

結婚の挨拶の時に子どもは産めるのかと聞いた義父でしたが、長女が生まれてまだ1ヶ月なのに、もう2人目の話。やっぱりまだそういう考えでいるのかな、と悲しくなってしまいますね。それにしても親の前になると急にエラそうになるタケルさんは、両親にカッコつけたいのでしょうか。でも女性を下に見るような物言いはイラッとしますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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