妊娠前と同じように頑張らなきゃ。お腹の張りを感じても無理を続ける

ユウコさんに早く家から出ていってもらいたい一心の私は、そのためには自分が家事もリヒトさんのサポートも完璧にしなければと思い「リヒトさん、私・・妊娠前のように頑張ろうと思うの」とリヒトさんに切り出しました。「頑張る気になった？」とリヒトさんに聞かれ「うん。このままだとリヒトさんにも迷惑かけちゃうし・・」と答えると、「そっか！じゃあまずは家事からだね」とリヒトさんは優しく微笑みました。

「家事代行サービスは解約するけど大丈夫？無理しなくてもいいんだよ」と言われましたが、私が頑張ればユウコさんはこの家からいなくなるはずと思い「大丈夫！頑張るよ！」と笑顔で答えました。「わかった。ハズキがそう言うなら」リヒトはそう言って家事代行サービスを解約しました。

それからの私は、妊娠前と同じようにリヒトさんのルーティンに合わせる生活に。早朝ランニングに行くリヒトさんよりも早く起きて自分の身支度を整え、起きてきたリヒトさんにランニング用のウェアを渡し、走りに行くリヒトさんを見送ります。

リヒトさんを見送った後は、帰宅時間を考えながら栄養バランスの取れた朝食を急いで準備。リヒトさんが朝食を食べ始めるタイミングに合わせてスムージーも準備します。今日の朝食は炊き立てのご飯、焼き魚、肉じゃが、お浸し、お味噌汁。「こんなもんかな・・。あとはスムージーを・・」と慌ただしく準備していると、「あ・・いててて・・」急にお腹がぎゅうっと張るのを感じました。

それでも・・私はお腹をさすりながら「大丈夫、大丈夫・・」と自分に言い聞かせて家事を続けました。この頃から、私は妊娠前と同じように頑張るようになりました。私が慌ただしく朝食の準備をしていると、「おはようございまーす」とユウコさんがあくびをしながらのんびりと起きてきました。そして、バタバタと動き回る私を見て、ユウコさんは「・・わぁ～・・。スムージー律儀に手作りしてるんだ～・・」と呟きました。ユウコさんも今まではリヒトさんのために毎朝手作りスムージーを作っていたはずなのに・・どういう意味なのでしょうか。

自分が以前のように家事もリヒトさんのサポートもできるようになればユウコさんの役目はなくなり家から出ていくと考えたハズキさんは「妊娠前のように頑張ろうと思う」と言い、無理しなくていいと言うリヒトさんの言葉も「大丈夫」と断り、家事代行サービスも解約。そこからハズキさんは妊娠前と同じように早朝からリヒトさんのルーティンに合わせる生活に戻りました。ハズキさんは朝食の準備をしている途中でお腹の張りを感じても「大丈夫」と自分に言い聞かせ休もうとはしません。慌ただしく動きっぱなしのハズキさんとは対照的に、ユウコさんはのんびりと起きてくるとリヒトさんのために手作りスムージーの準備をしていたハズキさんを見て「わぁ～律儀に手作りしてるんだ～」とぽつり。
ハズキさんが家事を頑張ると言ったとき、リヒトさんが解約するべきなのは家事代行サービスではなくユウコさんの方ですよね。自分のことしか考えていないリヒトさんのために無理をしてしまうハズキさんが心配です。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：みつけまま