[32]愛した人はモラ夫でした|「本当に奥様の代わりに」と見下したように笑う住み込み女性にゾッとする

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前回のお話

自分のためを思って色々とアドバイスしてくれる優しくて頼りになる男性だと思ってリヒトさんと結婚したハズキさん。リヒトさんの生活をサポートするために仕事もやめました。しかし、リヒトさんは自分にもハズキさんにも妥協を許さない性格で自分の計画通りにいかないことをとても嫌いました。ちょっとしたことでもハズキさんができていなかったり少し休んだりしていると諭すように、でもチクチク言ってきて分単位のスケジュールを作る人です。それはハズキさんの悪阻が酷い時にも続きました。ハズキさんのサポート無しで自分の思い通りに生活できなくなったリヒトさんは、ハズキさんがつわりで動けないのはサボっているのではないかと思い始めたのです。徐々にハズキさんにはストレスが蓄積されていきとうとう入院してしまいました。ハズキさん不在の隙に入り込んできたのはユウコさん。トレーニングジムでリヒトさんに巧みに声をかけ、いつの間にか「ハズキさんが妻としてできないことを代わりにやる女性」として住み込み始めたのでした。ユウコさんがいてくれる生活も気に入ったリヒトさんは、ハズキさん退院後もまだ完璧にはできないという理由でユウコさんを住まわせ続けました。身重で辛いハズキさんですが、自分とは別の女性がリヒトさんの傍にいることが耐えられないハズキさんは、無理をして頑張ってリヒトさんに認められようとしていました。

1話目から読む

もっと頑張ればあの人はいなくなる。無理に拍車がかかる

ある日、私は思い切って気になっていることをユウコさんに聞いてみることにしました。「あの・・・ユウコさんはいつまでうちにいる予定ですか?」するとユウコさんは「それは・・・リヒトがもう必要ないよって言うまでですけど?」と、人の夫を呼び捨てにして言いました。「でも前にユウコさん結婚のご予定がって。」

ユウコさんは私の言葉を聞いて「あ~、聞いてます?そうなんですよ~予定は一応・・・ね。」と意味深に笑いました。「お相手の方、心配されるんじゃないんですか?」と聞いても「それは大丈夫!私の彼氏、理解あるんで~!」とユウコさんは笑って言いました。婚約者の女性が、既婚者であろうと他の男性が住む家に住み込みで、しかも健康サポートなんて言いながらいつもべったりくっついているなんて、普通はイヤじゃないのかな。私は不思議で仕方ありませんでした。

ユウコさんはうっとりした顔でリヒトさんを語り始めました。「素敵ですよね!リヒトって。イケメンだしお金あるし、なにより奥様思いだし~?本当にハズキさんの代わりになれたら幸せなんだろうな~?」

妻の私にそんなことを言うユウコさんにゾッとしました。「やだっ冗談ですよ~」とユウコさんは笑いましたが、全然笑えません。「私はハズキさんができないことをしてるだけなんですから・・・そんなに怒ると赤ちゃんビックリしちゃいますよぉ?落ち着いて?ね?」見下したようにクスッと笑うユウコさん。

私は心の中で誓いました。もっと頑張る。私がもっと頑張れば、あの人はこの家からいなくなる。

ハズキさんは精神的に随分追い込まれてしまっているようですね。自分がもっと頑張ってリヒトさんに認められれば、ユウコさんを解雇してくれると信じているのですね。リヒトさんよりハズキさんとおなかの赤ちゃんのことを大切にして欲しいと切に願います。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま

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