なぜ結婚したのか後悔しかない

披露宴での義母の「モエさんは家の手伝いをしてもらう」という勝手な宣言に怒り心頭の私は披露宴の後、当然タケルに詰め寄りました。「どういうこと?どうして披露宴であんな発表をされないといけないわけ?」義母が話しているときに見たタケルの反応から、絶対知っていたはず。それなのにタケルは「いや、俺もそんな話は聞いてなくて。」とばつが悪そうに笑いました。タケルが「その辺は抜かりない」と笑っていたのも聞こえていた私は「でも将来は帰るからって話はしてるでしょ?」と問い詰めました。

「言ったような。言ってないような?」ととぼけて笑うタケルにがっかりしました。「もういいよ。この披露宴でタケルの実家には行かないし、縁は切るから。」と私も宣言しました。そのとたん「は?なんで?」と焦り始めるタケル。

「縁を切るか、離婚するか?私はどっちでもいい。」と真顔で言うと、「結婚したばかりで離婚なんて世間体が悪いから無理だって。」と周りの目ばかりするタケルに「いや、私としてはどうして結婚したんだろうって後悔しかないから。」とキッパリはねのけました。

タケルは「分かった。分かったってば。とりあえずモエは実家に来なくていいから」とタケルは渋々私が実家と距離を置くことは了承しました。「それ、絶対だからね!」と念を押した私は、盆も正月も一切義実家へ行きませんでした。その都度文句を言う義母にタケルは「仕事だって」「あっちの実家帰るって」とごまかし続けていたようです。

その後私は女の子を出産しました。マヒロが1カ月の頃、「母さんたちがマヒロに会いたいって話しててさ」と言いにくそうにタケルは切り出しました。「テレビ電話で報告したら?」と私は顔色一つ変えずにサラリ。すると「両親から孫を取り上げるのはさすがにねぇ。そう思わない?」とタケルは私が意地悪みたいな言い方をしてきました。
これから夫と作っていくべき自分たちの人生を、自分抜きで義両親と夫だけで決められ、しかも披露宴という晴れ舞台で一方的に発表されてしまったモエさんの気持ち、わかります。タケルさんにはごまかさずに実家と新しい家族、両方としっかり話し合ってほしいですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。
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