[4]女に学歴はいらない|披露宴で義母が突然マイクを握り「嫁には将来家の手伝いを」そんなの聞いてない

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前回のお話

モエさんは結婚するタケルさんの両親が大学院卒で29歳だとを知って「子どもは産めるのか」「タケルにはもっと相応しい人が」などと失礼なことを平気で言うことや、そばで聞いていても何も言わないどころかモエさんを見下すようにコイツ呼ばわりで威張るタケルさんに嫌悪感を覚えました。タケルさんにそのことを訴えても、言葉の端々に女性を見下す態度が見えてきたタケルさんとの未来に不安がよぎりました。結婚をやめてもいい覚悟を見せると、「俺と結婚したいなら」などと言っていたタケルさんは急に態度を変えて、親にはちゃんと話す、実家には必要最低限の訪問で良い、コイツ呼ばわりはやめるなどと約束してくれたため、モヤモヤは残るもののモエさんはそれらの言葉を信じることにしました。

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夫は急いで視線を逸らした

女性を見下し、自分本位な考えが見え隠れするタケルとの結婚に不安がよぎったものの、半ば言いくるめられた形でもう一度タケルを信じることにしました。

そして披露宴当日。義母は親戚に「本当に全然こっちに来ないのよ。仕事が忙しいからって。」とさっそく愚痴をこぼしていました。

義父は「大学院まで出るからタケルの言うことを聞かなくなるんだ。」と学歴を小馬鹿にし、「こりゃ大変だ。うちの嫁は、ちゃんと躾けられてるぞ」と言う親戚と笑い話に。義父母の話は全部聞こえていて、静かに座っていながらも私はずっとイライラして居ました。披露宴なのに!

そんな親戚たちの会話に入り込んだタケルは、妻である私のフォローをしてくれる様子など微塵もなく、「ちょっとちょっと~。そのあたりは抜かりないからさ!」とまた偉そうに笑いました。「しつけはちゃんとしないと後々大変だからな~。」と冗談めかしく言う親戚に「分かってるってば」と笑っていました。まるでタケルがご主人様のような言い方。それも聞こえている私は内心(なにが躾だ!)とはらわたが煮えくり返っていました。

突然、義母が「ちょっとマイク貸してね」と、司会の女性が「え?」と動揺するのも気にせずマイクを取り上げました。そしてみんなの前で宣言したのです。「この場をお借りして私から一言。モエさんには将来こちらに戻っていただき、家を手伝ってほしいと思っております。」義母の話を聞いていた私は驚きました。そんな話、ひと言も聞いていません。

はっ?なにそれ。呆然として義母の話を聞いていた私はハッとしてタケルの顔を見ると、ばつが悪そうにタケルはスッと私から目をそらしました。

おめでたい席なのに、義父母があちこちでモエさんの印象が悪くなるようなことを言って回るのは居心地が悪いですね。高学歴はむしろ自慢できることなのに、「言うことを聞かない」というネガティブな要素にしてしまうなんて、これまでの努力や、そのおかげで成り立つ今のキャリアも悪く言われているような気がしてモエさんは腹立たしかったと思います。さらに、寝耳に水の「家の手伝い」宣言。タケルさんの様子をみると、知っていたようですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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