「悪気があるわけじゃない」が一番イヤなセリフ

結婚の挨拶の帰り、モヤモヤしていたことをタケルにぶつけました。「あのさ、どうしてご両親の前で私のことコイツって言ったの?」ストレートに言われてタケルは少しギクッとなったようです。

「あとさ、私、かなり失礼なこと言われたんだけど、どうして私の見方してくれなかったの?」義父母の発言は耳を疑うほどのものでした。「そんな失礼なこと言ってたっけ?モエだって普通に話してたじゃん。」と驚いたようなタケルの言葉に、私が黙っていたから別に気にしていないと思っていたのか、「子どもは産めるのか?」なんて失礼なことを言われたのに本当になんとも思っていないのか、どちらにしてもあり得ないと思いました。

「私、タケルのご両親とうまくやっていける気がしないよ。」とハッキリ伝えました。すると焦ったようにタケルは「え!?いや、家の親はさ、思ったこと口に出すだけであれが通常運転なんだよ。」とフォローのつもりで言ったのかもしれませんが、それならなおさら無理だな、と思ってしまいました。

タケルは「悪気があるわけじゃないし、は~いって笑っておけばいいんだって。」と、全然笑えないことを言ってきたので、「悪気がない?嫁姑問題の時に夫から言われて嫌なセリフの1つじゃん。」と伝えるとタケルは驚いていました。私が大学院卒と知ったら「だからこの年まで結婚できなかったのね」とか、「タケルにはもっと相応しい人が・・・」とか、なぜ言われる側の私が笑って「は~い」なんて言っていなければいけないのでしょうか。

タケルはそれでも義両親の失礼な態度を悪く思う様子はなく、「でもさ、遠い市そんなに会うことないし、最低限の付き合いでいいからさ。」と適当なことを並べ「ちょーっと、モエが我慢してくれれば。」と言ったのです。思わず「え?私が我慢するの?不安しかないんだけど?」と口走った私です。
結婚の挨拶で初めて会ったタケルさんのご両親がモエさんを否定するようなことばかり言ったにもかかわらず、モエさんが我慢すればいいとか、両親に悪気はないとか、思ったことを口に出すのが通常運転だと笑って言ってしまうタケルさん。結婚を決めた男性なのに、急にこの先が不安になってきてしまいますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。
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