[32]元カノの隣にいるのは僕だったのに|「パパは元カレなんだよね」妻の前で悪気なくトンデモ発言する息子にヒヤリ

アイコンイメージ
前回のお話

3年同棲して結婚の話しもしていたのに、浮気相手のアユミさんとの子どもができ、マイさんを捨ててアユミさんとの結婚を選んだヒロトさん。その後、マイさんは誠実でイケメンな男性カイさんと出会い結婚し、子どもも生まれ幸せな毎日を送っていました。一方のヒロトさんはアユミさんが家事育児に積極的ではないため仕事、家事、育児に追われる毎日で疲弊していき夫婦仲も円満とは言えず、「マイと結婚していたら」とマイさんのことを度々思い出していました。時が経ち、ヒロトさんは幸せそうなマイさん家族を道で見かけました。その後、息子のソウくんのお迎えの帰りにマイさん親子を見かけたヒロトさんは、マイさんが泣いていると勘違いして勝手に夫婦仲が良くないと思い込み「俺が力になる」「別れたことを後悔していた」などと言い出します。ヒロトさんの思い込みの激しさに恐怖を感じてマイさんが戸惑っていると、カイさんが気づいて駆けつけました。カイさんがマイさんを悲しませていると思い込んでいるヒロトさんは「元カレです。あなたのところへは行かせられません」と勘違い発言。カイさんはマイさんとの仲の良さを見せつけると笑顔でマイさんと子どもを連れて立ち去りました。ポツンと残されたヒロトさんは呆然。帰り道、「私と結婚してたらって言い出してすごく怖かった」と言うマイさんに、カイさんは「僕も・・」と口を開きました。

1話目から読む

「パパは元カレなんだよね」無邪気な息子の発言に焦る

偶然再会した元カレのヒロトさんから「別れたことを後悔してる。マイと結婚してたら」と言われ怖かったと夫のカイさんに話したマイさん。すると、カイさんが「僕も・・」と口を開きました。
先ほどヒロトさんの前では堂々としていたカイさんですが、「マイがあの人のこと忘れられないって言ったらどうしようって思った」と不安だったことを打ち明けました。「何?その心配」と驚くマイさんに「だって・・」と自信なさげなカイさん。マイさんは「そんな心配しなくていいのに」と優しく言いました。

「それに、私との思い出に浸ってるってことは今幸せじゃないのかなって・・思って。ちょっとざまーみろって思ったんだよね」とマイさんが言うと、「確かに」とカイさんも納得。そして、「でも、僕は何があってもマイのこと渡さないよ」と満面の笑みで力強く言いました。

愛情をストレートに伝えてくるカイさんに「もう!ほんと何を言ってるの!」と照れるマイさんを見てカイさんは「ハハハ」と嬉しそうに笑いました。一方その頃、まだ呆然と立ち尽くしていたヒロトさんに「パパ?もう帰ろう?」と息子のソウくんが声をかけていました。

帰宅後、ヒロトさんが夜ご飯の準備をしていると、ソウくんが「今日ねー。なんか、パパが男の人と話してて元カレって話してた」とアユミさんに話し、「パパー?パパは元カレなんだよね?」と無邪気に聞きました。ヒロトさんは「え!!あ・・いや・・そんな話したかな」としどろもどろ。

アユミさんは無言で大きな溜息をつくと、ソウくんが言ったことには触れず「今日のごはん何?」とヒロトさんに聞きました。ヒロトさんが「え・・から揚げ」と答えると、アユミさんは不満そうに「また~?」とポツリ。それを真似してソウくんも「また~?」と言いました。

偶然再会した元カレのヒロトさんから「マイと結婚してたら」と言われて怖かったとカイさんに話すマイさんですが、カイさんも「マイがあの人のこと忘れられないって言ったらどうしようって思った」と不安があったことを打ち明けました。カイさんがそんな心配をしていたことに驚いたマイさんが「そんな心配ない」と伝えると、カイさんは「僕は何があってもマイのことは渡さないよ」とマイさんに笑顔を向けました。マイさんが夫と不仲だと勝手に思い込んでいたヒロトさんは、幸せそうなマイさんとカイさんを見て呆然。帰宅後、息子のソウくんがアユミさんに「パパが男の人に元カレって話してた」と話してしまい焦るヒロトさんでしたが、アユミさんはその話題には触れませんでした。
大人の事情を何も知らないソウくんの無邪気な発言・・。アユミさんが何も聞かないのが逆に怖いですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

この記事をSHAREする