「もう、寂しがり屋だな～」妻の元カレの前でラブラブアピール

マイさんが夫のカイさんに泣かされていると思い込み、勝手にマイさんを守ろうと二人の間に入ったヒロトさん。ヒロトさんの後ろで怯えているマイさんを見て何となく状況を察したカイさんは、「僕、あなたに会いたかったんですよ。お礼を言いたくて」と穏やかな笑みを浮かべて言いながら、さり気なくヒロトさんとマイさんの間に入りました。マイさんを守るように立ったカイさんは、「だって、あんなひどい別れ方をしてくれたおかげで、僕がマイと結婚できたんですから！」とにっこり。

「ほんと運命的だったんですよ。マイが英会話教室に来なかったらとか。イギリスで財布をなくさなかったらとか。ねっ、マイ」と、マイさんとの出会いや馴れ初めを嬉しそうにヒロトさんに話すカイさん。そして、ポカンとしながら聞いているヒロトさんの前で「僕、一目ぼれでして」と言いながらマイさんをギュッと抱き寄せました。

マイさんへの愛情を見せつけるカイさんに対し「でもマイが泣いていて・・」とヒロトさんが言うと、「あっ。もしかして、また海外に行くから寂しくなった？」と笑いながらマイさんに話しかけるカイさん。「え？」と驚くヒロトさんなど気にも留めず、カイさんはマイさんの手を握ると「もう、寂しがり屋だな～。夕飯は僕が作るね！じゃ、帰ろうか」と二人の世界。

カイさんは「じゃ、失礼しますね。あっ、あと他人なので元カレって言い方は今後止めてくださいね。人の妻を前に元カレなんて言い方したら常識がないって思われちゃいますよ！では！」と言ってマイさんと子どもを連れて颯爽と帰って行きました。呆気に取られ立ち尽くすヒロトさん。ポツンとその場に残され呆然とするヒロトさんを息子のソウくんが不思議そうに見つめていました。

手を繋いで家に向かって歩きながら「大丈夫だった？」とマイさんを気遣うカイさん。「うん・・来てくれてありがとう。なんか・・私と結婚してたらって言い出してすごく怖かった」とマイさんが怖かった気持ちを打ち明けると、「そっか。僕も・・」とカイさんが言いました。

マイさんがカイさんに辛い思いをさせられていると勝手に勘違いしているヒロトさんは、自分がマイさんを守るんだと一人でヒーロー気取り。そんなヒロトさんに、カイさんはマイさんとの仲の良さを見せつけると「じゃ、失礼しますね」と話しを終わらせ、「あと、他人なので元カレって言い方は今後止めてくださいね」としっかり釘を刺してマイさんと子どもを連れて笑顔で立ち去りました。ポツンと残されたヒロトさんを息子のソウくんが不思議そうに見つめていました。帰り道、「私と結婚してたらって言い出してすごく怖かった」と打ち明けられたカイさんは、「そっか、僕も・・」と自分の不安な思いを口にしました。
カイさんのラブラブアピールに呆気に取られるヒロトさん。マイさんがカイさんに愛されて幸せだと理解してくれたでしょうか。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：コハダさんさん
LGBTQ当事者、１児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。