[6]聞かない義母|運動会が終わって帰宅時間。留守番していたはずの義母がお弁当を持って現れた。

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前回のお話

面倒よし子さんは小1息子陽くんの運動会を楽しみにしていましたが、近所に住む、苦手な義理の両親を招待するかどうかで悩みました。義母は人の予定もお構いなしで自分の思い通りに突き進むのに全く悪気なく、話を聞いてくれない人。そして義父と夫は子ども達と行動するときでも自分たちで勝手に楽しんでしまって頼りにならない人たちなので、運動会への招待を躊躇してしまったのです。それでもやはり孫の運動会は観覧したいだろうなと思い直した時に、よし子さんは一瞬でも誘わないでおこうと思ったことを恥じました。ところが、学校側から「観覧は各家庭2人まで」というルールが設けられていたため、結局は義両親に声をかけられず迎えた運動会当日。観覧する気満々の義両親が朝からアポなしでやってきたのです。声をかけていたのは夫でした。「2人までって言ったよね!?」と焦る私に「大丈夫よそんなの」と笑う義母。そして「じゃあ俺適当に出かけてくる」と言い出す夫。しかも義母に「母さんごめん、よし子がダメだって」とよし子さんのせいにされて怒り心頭です。

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勝手に侵入する義母を誰か止めてください

小学校のルールを違反するわけにはいかず、私はどうにか義両親を説得して、家で結を見てもらっている間に夫と2人で運動会の観覧に行き、陽が一生懸命走る姿をカメラにおさめることができたのです。

運動会は午前中でおしまいです。陽は満面の笑みで私たちの所へ駆け寄ってきました。「陽、とっても頑張ってたね!」「かけっこもダンスもカッコ良かったぞ~」と話しながら校門を出ようとすると

家でお留守番をしているはずの義両親が、満面の笑みで結を連れて校門に立っているのが見えて「えええ!?」と思わず大きな声を出してしまいました。

思いがけず義母が来ていたので陽は大喜びです。「来ちゃったわ~!さぁ、みんなでお昼を食べましょう。」と言う義母に「結をありがとうございます。そうですね、お昼みんなで食べに行きましょうか」と誘いました。

すると義母が「違うわよぉ~、作ってきたから、さぁ行きましょう!」と言うので気付きましたが、大きな荷物・・・結構な量のお弁当です。

「ほら!早く~」と言うと、義母はお弁当の大きな包みを抱えて校門をくぐり、閉会式が終わった運動場の方へずんずんと勝手に入っていきました。「えっちょっと待ってくださいお義母さん!」と慌てて止める私の声など届くはずがありませんでした。

きっと義母は朝から張り切ってみんなの分のお弁当を作って持ってきてくれたのでしょうね。有難いですし、陽くんも喜ぶと思いますが、お昼休憩無しの午前中だけの運動会は終わってしまいました。誰か義母をとめてくださーい!

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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