[13]家庭内カースト|入院している間に家族が激変。慣れない気遣い、遠慮に戸惑う義母

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前回のお話

ゆかりさんの婚約者ともやさんの実家は、義祖父母が絶対的な権限を持っている家庭でした。結婚の挨拶で義実家を訪れたゆかりさんが見たのは、義母に嫌味や文句ばかり言う義祖父母と、それに黙って従う義母、義母がいびられていても何も言わない義父とともやさん、という普通ではない家族の関係でした。挨拶から1ヶ月後、ゆかりさんとともやさんは義父から義実家に呼び出されます。転びそうになった義祖母を受け止めた義母が骨折して入院してしまい、家のことをゆかりさんにやらせようと呼びつけたのです。義祖母に言われた通り掃除と夕食作りをしたゆかりさんですが、義祖父母は文句ばかり。しかし、ゆかりさんは義祖父母の文句を華麗にスルーし、できないものはできないときっぱり。ゆかりさんが自分達の思い通りに動かないとわかると、義祖父母は自分たちが快適に生活するために義母を早く退院させようとします。翌日、ゆかりさんとともやさんが義母のお見舞いに行くと、義母は家のことをゆかりさんにやってもらていることや義祖父母の失礼な態度を何度も謝り、「みんなに迷惑かけちゃうから早めに帰らないと・・」と言い、我慢ばかりする義母に「もっとワガママ言ってもいいと思いますよ?」とゆかりさんが言っても遠慮がち。ゆかりさんはそんな義母を見てある決意をし「退院後はしばらくうちで静養してください」と提案します。

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気遣いに遠慮!?久々に家に帰ると家族の様子がおかしい。

転びそうになった義祖母を庇って骨折し入院中にも関わらず、義母は自分のことよりも家族の心配ばかりで、義実家へ家事をしに行った私にも申し訳なさそうに謝りました。我慢ばかりしている義母の状況を何とかしたいと考えた私は、ある考えが浮かび義母にしばらくうちで静養してもらうことを提案しました。
その後、義母の退院が決まりましたが、義家族には内緒にしてしばらく義母には我が家で静養してもらいました。そして、いよいよ義母が自宅に帰る日が来ました。義母は「色々お世話になりました。ありがとう」と感謝してくれましたが、私は「もっといてもいいのに・・」と寂しくなってしまうほど義母と楽しく過ごせました。

私とともやは義母を家まで送って行きました。「ただいま戻りました」と義母が玄関に入ると、出迎えに出て来た義父が「おかえり。荷物」と言いながら義母が持っていたカバンを持ちました。今までそんな気遣いを見せたことのない義父のこの言動に「え?あっ、ありがとうございます」と驚く義母。さらに義父が「洗濯するから・・」と言うので、義母は「え!?」とさらに驚いていました。

すると、「よしこ、帰って来たんか」と言いながら義祖母も出て来ました。義母は「長い間すみません」と謝ると、すぐに「お茶いれましょうか?」と聞きました。そのとき、義母の背後にいた私は義祖母と目が合ったので満面の笑みを返しました。

すると、いつもなら「さっさとやれ」とでも言いそうな義祖母がふいっと私から目を逸らしながら「いや・・いい」とぼそり。遠慮する義祖母の姿を見て義母が「え!!」と思わず大きな声を出して驚くと、「そんなに驚くことでもないだろ!」と気まずさを隠すように大きな声を出す義祖母。「あ・・すみません・・」と困惑する義母の後ろで私はにっこり。

その後も、義祖父が「お茶!!」と言うと、いつもは義母に任せていた義祖母が「いれるからお勝手まで取りに来て!!」と言って自分でお茶を淹れに行きました。入院している間にすっかり様子が変わった家族を見て「え・・みんなどうしちゃったの・・」と義母は呆然。わけがわからずぽかんとする義母に、私は「・・実は、お義母さんがいない間にですね・・」とこっそり話しかけました。

義母にゆっくり静養してもらいたかったゆかりさんとともやさんは、義家族に内緒でしばらく自分たちの家にいてもらいました。そして、いよいよ義母が自宅に帰る日が来ました。義母が玄関に入ると、すぐに義父が出てきて義母の荷物を持ってあげ、洗濯まですると言い、その後に出てきた義祖母も「お茶いれましょうか?」と義母が聞くと「いや、いい」と遠慮。自分がいない間にあまりに家族が変わっていて、義母は呆気にとられます。
義父も義祖母も突然どうしてしまったのでしょうか?義祖母がゆかりさんの顔色を伺っているところを見ると、ゆかりさんが何か関係していそうですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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