[26]愛した人はモラ夫でした|妻不在を知り「ご飯作りに行きます」アプローチしてきた女性をあっさり招いた夫

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前回のお話

自分の事をいつも考えてくれて、最善のアドバイスをしてくれる頼れる男性だと信じ、リヒトさんと結婚したハズキさん。「僕のためにサポートして欲しい」というリヒトさんの希望にこたえるために仕事を辞めて専業主婦になりました。幸せに感じたのも束の間、リヒトさんは独身のときと生活スタイルを全く変えず、全てを自分に合わせることを強いる人でした。始めは大好きなリヒトさんのために朝早く起きて化粧をし、食事も家事も全てリヒトさんに認めてほしい一心で言われた通りに頑張っていたハズキさんですが、病的に細かいリヒトさんの要望を叶えることに辛さを感じ始めてきました。そんななかハズキさんは妊娠。つわりが酷く食べられず動けないハズキさんにも容赦なくリヒトさんの圧はのしかかり、とうとうハズキさんは入院してしまいました。入院中、「ハズキの代わりをしてくれる人に来てもらう」と言ってきたリヒトさん。家政婦かと思い承諾したハズキさんですが、退院して目にしたのは若くてやけにリヒトさんと親しいユウコさん。ユウコさんが住み込みで働くようになって心がざわつくハズキさんですが、いつも「ハズキの代わりにしてもらっているだけ」とリヒトさんに言われ何も言えません。リヒトさんは「僕のサポートに特化してもらうために家事代行サービスを雇う」という意味不明の理由で、ユウコさんを自宅に住まわせたまま、お互いに名前呼びで夜には寝室で2人きりになったりするため、ハズキさんのストレスはどんどん積もっていくのでした。

1話目から読む

意味不明な提案「家事能力を審査してもらいたい」

時は数カ月前に遡ります。

ルーティンのトレーニングジムに行っても、なんだかいつものようにパワーが出ないかわりにため息ばかりついてしまう。すると一人の女性が「あの・・・大丈夫ですか?」と声をかけてきたので慌てて「すみません!ちょっと妻が入院してて・・・」と口走った。そして「色々一人でやらないといけなくて参ってて」と、つい愚痴をこぼした。「そうなんですか・・・」と心配そうな顔で聞いていた女性の名前は、ユウコ。

「栄養も偏りがちになっちゃって・・・妻がいないと何もできなくて情けない話です」と笑って過ごそうとすると、なんとユウコが「じゃあ、私ご飯作りに行きましょうか?」と言うので驚いて「え!?」と聞き返すと「あっやましい考えとかじゃないんですよ!?」とユウコは前置きした。

「実は私、もうすぐ結婚するんですけど、飯間の内に家事全般をしっかり身につけたくて。既婚者の方に見ていただければ安心かなって。」ユウコの言葉に「あぁ、そういうことですか」とは言ったものの、さすがにそれは。

するとユウコは「じゃ、家事代行にアルバイトを雇うみたいな感じだとどうです?私も自分の家事能力を審査してもらいたいだけなので!」と提案してきた。それを聞いたら僕も「まぁそういうことなら」と前向きな気持ちになった。ユウコに来てもらえるなら、ハズキが僕のためにできないことをカバーしてもらえる。僕は承諾した。

ユウコに家へ来てもらうと、目を輝かせて「わぁ、素敵なお家ですねぇ」と目を輝かせて言った。「このインテリアはリヒトさんが考えたんですかぁ?」部屋を見回して、僕のこだわりを全肯定してくれる。「まぁそうです。」と答えると、「え~、センスいいんですね~。」と嬉しそうなユウコ。べた褒めされて悪い気はしなかった。

リヒトさんの妻が不在と聞いて、「ご飯を作りに行きましょうか」と提案するユウコさん。未婚既婚関係なく、男性一人の家に簡単にそんなことを言ってしまうことに驚きです。しかもユウコさんももうすぐ結婚すると言うなら、お相手の方の気持ちも心配になってしまいますね。普通に考えたら引いてしまう提案ですが、あっさり受け入れてハズキさん不在の間にユウコさんを家に迎え入れてしまったリヒトさんです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま

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