[5]聞かない義母|何も考えていない夫は都合が悪くなると義父母に「ダメだって」と嫁のせい

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前回のお話

小学1年生の息子、陽くんの運動会を間近に控え、面倒よし子さんは楽しみでワクワクしていました。小学校で初めての運動会なので自分も応援に気合を入れて望みたいと思っていたその時、陽くんに義父母も来るのかと聞かれ、即答できずに考え込んでしまいました。なぜなら近所に住む義父母は、いつも人の話を聞かず、突然現れてはこちらの予定などお構いなしに人を巻き込んでくるからです。例えば数ヶ月前には、記念日に家族で出かけようとしていたところにアポなし訪問してきた義両親と予定変更で夏祭りへ行くことに。義母はまだあまり食べられない2歳の娘結にイカ焼きを食べさせようとしたり、子ども達2人を連れて勝手に人ごみに消えてしまい、義父と夫はさっさと2人でいい感じに出来上がり「よし子も見たいもの見てきなよ~」とのん気なことを言っていたので、よし子さんはひとりで子ども達を探し回り、好きに食べ過ぎて吐いた陽くんを連れて「子どもってすぐ吐くのよね」などとあっけらかんとしている義母に遭遇したのでした。そんな散々な夜が頭をよぎり、運動会への招待を躊躇したよし子さんでしたが、孫の運動会を見たいだろうなと決心。ところが学校で配布されたプログラムに「観覧は各家庭2名まで」と注意書きがあることに気付き、悩まずとも義両親を呼ばなくて済むことになったのでした。

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呼んでいないのに朝から義両親が現われた

人の話を聞いてくれないので苦手意識がある義両親ではありますが、やはりかわいがってくれている孫の運動会なので観たいだろうなと考えなおした私は、一瞬でも招待しない選択をしようとした自分を恥じる気持ちもありました。とはいえ、学校からの「観覧は各家庭2名まで」の注意書きは招待しない正当な理由なので正直ホッとし、運動会には夫と2人で観に行くことを陽に約束しました。

ところが運動会当日、朝から義両親がアポなしでやってきたのです。

「おはよう、よし子さん!」と、ご機嫌な義母は「もう陽ちゃんは学校行っちゃったの?私達も早く行きましょう!」とニコニコです。「ほらほら結ちゃん、ばあばと行きましょうね~」と当然のように小学校へ向けて出発しようとする義母に「お義母さん!え、なんで?今日は・・・」と驚いてしどろもどろになってしまった私です。

すると後ろから「あ~俺が呼んだよ」と夫が今になって初めて言ってきました。なんで?私は訳が分かりませんでした。義父母をわざと呼ばなかったり忘れていたわけではなく、夫にはちゃんと説明したのに!「運動会は2人までしか入れないって言ったよね!?」と夫を責める私を見て

「んも~大丈夫よそんなの。よし子さんは本当、真面目ね~!」と笑っている義母ですが、焦った私が「ちょっと、どうするの!各家庭2人までだよ?受付もあるんだよ?」と声を潜めて夫に訴えると、夫は「え~ダメかなぁ、じゃ俺、適当に出かけてくるよ」と自分勝手なことを言い出したのでイライラしてきてしまいました。陽は両親揃って観戦するのを楽しみにしているのに。

どうしよう、と困っていた私は夫が放ったことばに固まりました。「母さんごめん、よし子がダメだって。」

え、私のせい!?「だから~!私がダメッて言ってるんじゃなくて、学校側がダメって言ってるんだってー!!」私は夫に詰め寄りました。なんでこうなるの!?

運動会は各家庭2人までの制限があるにもかかわらず、知らない間に自分の両親を呼んでしまったご主人。陽くんの応援に張り切っている様子なので、「やっぱり行けない」と言い辛いのも分かりますが、よし子さんのせいにするのはひどすぎますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く4児の母。

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