[5]元カノの妊娠匂わせ案件|性格が違いすぎて別れた2人。息子には元カノの妊娠に心当たりがない様子

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前回のお話

大学で魚類生物の研究をしている19歳の息子陽太さんが夢を追い海外留学しているため、静香さんは夫太一さんと2人きりの生活に戻り、寂しさはあるものの新婚生活のような新鮮な感覚で楽しく平和な生活をしていました。ところがある夜、陽太さんの元カノキララちゃんがずいぶんご立腹の両親に付き添われて訪問。話を聞くと、キララちゃんが陽太さんの子どもを妊娠していると聞いて驚き動揺を隠せない静香さんとは対照的に、太一さんは逆上するキララちゃんの父親に常に冷静に対応し、まずは陽太さんに事実確認をさせてほしいとキララちゃんの両親を納得させました。すぐに陽太さんに電話しますが時差のため寝ているようです。心配でしかたがない一方で太一さんも静香さんも、真面目な陽太さんを信じる気持ちがありつつ妊娠があり得ない年齢ではないことや、終始うつむいていたキララちゃん、そして娘のことで逆上する父親の気持ちも理解できるなど、夫婦で思いを話し合っていました。

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後ろめたい様子が無い息子の声に深まる謎

私は陽太ときらりちゃんのお付き合いがそこまで長続きしなかったことを思い出していました。きらりちゃんは陽太とは違う大学の女の子で、フワフワしていて可愛くて、初めは陽太の方がメロメロになっていた感じでしたが、性格が真逆で話も合わなくて別れたような感じだったはずです。

陽太がいるところだとまだ早朝。あと2時間ぐらいは起きてこないだろうとそわそわしている私は、夫に「とりあえずメッセージを見たら電話するように残しておいたらどうだ?」と言われ、すぐに話したい気持ちを押さえてとりあえず陽太のスマホにメッセージを残しました。

メッセージで「あなたが元カノを妊娠させたって言われたけど」と要件ズバリとはさすがに書けなかった私は、『メッセージ見たら至急電話して』とだけ残して、陽太からの電話を今か今かと待っていました。

しばらくして陽太からの電話!急いで電話に出ると、「お早う、あ、そっちは夜か。久しぶり、元気?」といつもと変わらないのん気な声。

陽太は「どうしたん?こんな早朝に」と言いかけてハッとしたように「まさか祖母ちゃんに何か?」と心配そうに言いました。「いや、そうじゃない。実は昨日、柴崎さんが来て・・・。」と説明しかけた夫の言葉にかぶせるように「きらり?なんで?」と変わらずのん気な答え。きらりちゃんの名前を出しても、思い当たるフシがなさそうな陽太でした。

喧嘩別れとか、トラブルなどの理由で別れた様子はない陽太さんときらりちゃん。きらりちゃんの妊娠の可能性を陽太さんは知らないのか、それとも気づかないふりをしているのか気になるところですが、のん気に「なんで?」と聞く陽太さんの様子から、思い当たることがあって動揺している感じではなさそうですね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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