[6]家庭内カースト|夕飯が終わるまで義母は台所に立ちっぱなし。当然のように無言で食べる夫に疑問

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前回のお話

婚約者ともやさんの実家へ結婚の挨拶に訪れたゆかりさんは、義祖父母が君臨し、義母に嫌味や文句を言いながらお手伝いさんのように扱う様子を目の当たりにして驚きました。義祖父母に何を言われても笑顔で応える義母、義母が義父母に酷いことを言われても何も言わない義父。義家族の関係性にゆかりさんが困惑していると、義祖父母がともやさんに同居を強く勧めてきました。すると、義母はさり気なくそれを阻止するような発言をし、ゆかりさんは不思議に思います。挨拶を終えて二人が帰ろうとすると、義祖父が夕食を食べていくように言い、義祖母がゆかりさんに手料理を振舞うように言いました。義母は戸惑うゆかりさんを台所へ連れていくと「ごめんなさいね」と謝り、「できるだけウチから遠くで暮らしてね」とゆかりさんに話しますが、廊下に義祖母の気配を感じると突然「我が家の味を教えるわね!しっかり覚えてね!」と義祖母に聞こえるように言い、義祖父の好みなどを細かく話し始めました。義祖母がいなくなると、義母はころりと態度を変え「こんなの覚えなくていいから。手伝ってるふりだけしてくれる?」と言い、ますます困惑するゆかりさん。義母が作った料理をゆかりさんが運んでいくと、義母はゆかりさんが手伝ったかのように「この和え物とお味噌汁はゆかりさんが作ったのよ~」と笑顔で義祖父母に伝えました。料理が一人分足りないと気付いたゆかりさんが「お義母さんの分は?」と聞くと、義母は「私はまだやることがあるから」と言って台所へ戻っていきました。他のみんなは義母が一緒に食べないことに対して何も言わず、ゆかりさんは「やっぱりともやの家族ちょっとおかしい」と感じます。

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義母だけのけ者の夕飯にドン引き

義祖母から手料理を振舞うよう言われたものの、全て義母が作ってくれ、私は出来上がった料理を運んだだけ。義母が自分が作った料理を「この和え物とお味噌汁はゆかりさんが作ったのよ~」と言いながら義祖父母の前に並べると、「うん。和え物はまあまあだな。味噌汁はいつもより濃いんじゃないか?」と採点を始める義祖父。続けて義祖母も「これから覚えればいい。合格、合格。これでうちも安泰だわ」と言い、義父はやっぱり無言。

義母がいない中、みんなは気にかける様子もなく食事をすすめます。すると「ゆかりさんは食べたらよしこのところへ行きなさい」と言われ、私は「・・はい」と答えながらも、黙って食事を続けるともやを見て「ともやはどうして何も言わないの・・?」と感じました。食事を終えて台所へ行くと、義母は一人で洗い物をしていました。

「ごちそうさまです。お義母さん、何かお手伝いすることありますか?」と声をかけると、「あらゆかりさん、夕飯は終わった?」と笑顔を向けてくれた義母は「あっ・・おばあちゃんが言ったのよね?ごめんなさいね。何もしなくていいからね」と私を気遣ってくれました。

「でも・・」と戸惑う私に、義母は「コーヒー淹れるわね。そこ座ってて」と言ってコーヒーを淹れてくれました。そして、私の前にコーヒーを差し出しながら「ごめんなさいね・・変な家でしょ・・」と静かに言いました。

義母は私を見ながら「ともやと結婚してもこの家を付き合わなくていいからね。こちらでもゆかりさんに面倒はかけないようにするからね」と静かに、でも力強く言いました。

ゆかりさんが作ったと聞いた料理を食べた義祖父母は「まぁまぁだな」「合格、合格」などと採点し、食事が終わったら台所で義母の手伝いをするようゆかりさんに言いました。何も言わないともやさんに不満を抱きつつも言われた通りに台所へ行くと、義母は「何もしなくていいからね」と言ってコーヒーを淹れてくれました。そして、ゆかりさんに「結婚してもこの家と付き合わなくていいからね」と伝えました。
ゆかりさん達に同居を勧める義祖父母に対し、さり気なくそれを回避しようとしているように見えた義母。「変な家」にゆかりさんを巻き込みたくなかったのですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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