[4]元カノの妊娠匂わせ案件|信じられない、でも否定できない、娘の親の気持ちも分かる複雑な親心

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前回のお話

19歳の息子陽太さんが夢を追って海外留学中、静香さんは、寂しいながらも夫の太一さんと久しぶりの2人きりの生活を平穏に楽しんでいました。ところがある日の夜、かなりのご立腹で訪問してきたのは、陽太さんが以前付き合っていたきらりちゃんとご両親。なんときらりちゃんが陽太さんの子を妊娠したというのです。まさかの事態に太一さんも静香さんも信じられない気持ちがありながらも可能性はゼロではなく、ひとまずは事実確認させてほしいときらりちゃんのご両親を納得させて帰宅してもらってから、さっそく海外にいる陽太さんに電話をしました。

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「娘が妊娠させられた」と言われた息子の親の気持ち

息子陽太が以前付き合っていたきらりちゃんが陽太の子どもを妊娠したと聞き、動揺を隠せない私。息子を信じる気持ちはあるものの、可能性はゼロではないと思うと不安しかありません。さっそく陽太に電話してみましたが出てくれません。私の様子を見て「そりゃ時差があるし、まだ寝てるだろうし。」と言う夫はどこまでも冷静です。私なんて、動揺しすぎて時差のことをすっかり忘れていました。

「どう思う?」と夫に聞いてみると「こればっかりは。半年前に分かれてるって言うのは確かなんだよね?」と夫。私もはっきりはわかりませんが、別れてからまたよりを戻したとは陽太から聞いていません。

「うーん」と困惑した顔を見せて「親として信じられない気持ちもあるけど、陽太ももう19だし、あってもおかしくはないけど・・・。でもアイツ、付き合ってない子とそういう行為をするタイプには見えないんだよな~。」と言う夫に私も同感。陽太はバカがつくほど真面目で恋愛系には潔癖な感じなのです。

ただ、帰り際に「陽太によろしく伝えてください」と涙を流していたきらりちゃんと、心配そうに寄り添うきらりちゃんママ、そして怒り心頭のきらりちゃんパパの様子を思い返し、「ああいうのは、キツイなぁ」と夫婦で頷き合いました。

陽太はひとりっ子でうちに娘はいませんが、「自分の娘が妊娠させられたと聞いて逆上する父親の気持ちは分かる」と、親としてのいろいろな気持ちを夫婦で話しました。

海外留学している陽太さんが、まさか半年前に分かれているきらりちゃんを妊娠させていると聞いたら親としては驚きと信じたくない気持ち、それでも可能性は否定できず心配と不安でいっぱいですよね。一方で、きらりちゃんのご両親の気持ちもよくわかるので、陽太さんに事実を確認するまでは、居ても立ってもいられませんね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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