自分の幸せの裏で元カノが泣いているという思い込み

僕は時々マイのことを思い出していました。ひどい別れ方をしてしまったから、マイはまだ泣いているかもしれない。そう思ったらなんとなく、以前2人で暮らしていたアパートに足が向いていました。すると偶然、部屋から出てきたマイの姿が!

まだ引越していないんだ。思い出の部屋にずっと1人で暮らしていたなんてやっぱりまだ俺のこと・・・。思わずマイに声をかけようとしたタイミングで、スマホが鳴りました。慌てて出ると、「陣痛きてるかも」と不安そうな声のアユミからだったので、急いで帰りました。

数時間後、あゆみは元気な男の子を生んでくれました。抱きしめると本当にかわいくて、僕はアユミとこの子を幸せにすると誓いました。

アユミが「産後1カ月は体を休ませた方がいいみたい」というので、もちろん僕はなんでもやってあげるつもりでした。「ゆっくり休んでて。俺がやるから。」

それからと言うもの、子どもの世話も家事全般も、会社に行きながら全て僕が1人でこなしました。妊娠中もそうだったけど、アユミは何もしない。徐々に僕は精神的にも肉体的にも疲弊していきました。
マイさんは前を向いて、別の道を歩み始めているので、もうヒロトさんはマイさんに関わらずアユミさんと生まれた赤ちゃんだけを大切にしてほしいですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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