[23]元カノの隣にいるのは僕だったのに|子どもが生まれ家族を幸せにすると誓いつつまだ僕を想う元カノが気になる

アイコンイメージ
前回のお話

3年同棲をし結婚を真剣に考えていたヒロトさんに、別の女性との間に子どもができて結婚すると一方的に捨てられたマイさん。ショックで一時期は恋愛から遠ざかっていましたが、気分転換に通い始めた英会話スクールで出会ったカイさんに海外旅行中のトラブルから助けてもらったことがきっかけで急接近。海外出張の多いカイさんが一時帰国した時に食事に行くと、カイさんにいきなりのプロポーズをされたのでした。ヒロトさんとの苦い思い出が完全には忘れられていないマイさんは全てをカイさんに打ち明けると、絶対にマイさんを幸せにすると自信満々に言うカイさんは、結婚の約束をしてからの方が不安なら、先に入籍をしてから付き合うのはどう?という仰天な提案をしました。悩んだマイさんですが、誠実なカイさんを信じて結婚することを決めました。約束通り、すぐにマイさんの両親に結婚の挨拶をしてから入籍した2人。てっきり結婚相手はヒロトさんだと思っていたマイさんの両親はあまりの急展開に驚きましたが、挨拶に来たカイさんに会うと「娘をよろしくお願いします。」と笑顔になりました。一方、ヒロトさんは徐々にマイさんのことを思い出すようになっていました。酷い振り方をしたマイさんが今は幸せになっていることを知らないヒロトさんは、まだマイさんが泣いているかもしれないと自分勝手な妄想に浸るのでした。

1話目から読む

自分の幸せの裏で元カノが泣いているという思い込み

僕は時々マイのことを思い出していました。ひどい別れ方をしてしまったから、マイはまだ泣いているかもしれない。そう思ったらなんとなく、以前2人で暮らしていたアパートに足が向いていました。すると偶然、部屋から出てきたマイの姿が!

まだ引越していないんだ。思い出の部屋にずっと1人で暮らしていたなんてやっぱりまだ俺のこと・・・。思わずマイに声をかけようとしたタイミングで、スマホが鳴りました。慌てて出ると、「陣痛きてるかも」と不安そうな声のアユミからだったので、急いで帰りました。

数時間後、あゆみは元気な男の子を生んでくれました。抱きしめると本当にかわいくて、僕はアユミとこの子を幸せにすると誓いました。

アユミが「産後1カ月は体を休ませた方がいいみたい」というので、もちろん僕はなんでもやってあげるつもりでした。「ゆっくり休んでて。俺がやるから。」

それからと言うもの、子どもの世話も家事全般も、会社に行きながら全て僕が1人でこなしました。妊娠中もそうだったけど、アユミは何もしない。徐々に僕は精神的にも肉体的にも疲弊していきました。

マイさんは前を向いて、別の道を歩み始めているので、もうヒロトさんはマイさんに関わらずアユミさんと生まれた赤ちゃんだけを大切にしてほしいですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

この記事をSHAREする