[9]義姉が嫌い|仲良くしたいという嘘を真に受けていた夫に「独占欲」の真実を伝える妻

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前回のお話

ルカさんは、義姉ユキさんの夫ユウトさんに対する態度が幼馴染を越えて馴れ馴れしすぎることや、ルカさんに対して「ユウとは私のもの」感を出してくることに辟易していました。ある日ユキさんはユウトさんが高額性の時に自分のことが好きだったのだとルカさんに聞こえよがしに自慢げに言ったり、ルカさんが席を外したところで他の家族みんなの前にもかかわらずルカさんのことを「陰キャで嫌い」と悪口を言い出しました。更にはルカさんに「ユウトの初めての相手は私」だと伝え、ユウトさんがユキさんに優しいのはそれなりに理由があるのだと勝ち誇ったように言い放ったのでした。家族に無神経なユキさんの発言が知られると総スカン。それでもユキさんはみんなの方が神経質になりすぎだと孤立してしまいました。一方、ルカさんとユウトさんは、ユキさんの発言を機に今まで言葉にしなかった思いをお互いに打ち明ける羽目になっていました。ルカさんはユキさんに初めて会った時からユウトさんへの態度が気になっていたこと、そしてユウトさんは、ユキさんとの過去をルカさんに言うか迷っていたけれど、言ったら嫌われるかもしれないと思い言わずにいたことを伝えました。

1話目から読む

夫の気持ちが義姉に無いことは分かっているけれどもう会いたくない

自分の夫の初めての相手が義姉なんて。複雑な気持ちでした。「そういうこと普通ならわざわざ言わなくていいけど、その人と親族になるわけだし・・・それに、ユキさんから聞くことになるなんて。」そうユウトに言ったものの、結婚が決まった時に話して欲しかったのかと言われるとよく分からない気持ちになりました。ユウトは「ごめん」とまた謝りました。

「ユキがこんな形で言うとは思わなかったんだ。」とユウトは言いました。「それに『ルカと仲良くしたい』って言葉信じてて・・・」ユウトの言葉に嘘は無いと思います。でも、ルカさんの態度を見ていて私と仲良くしたいと本当に思っていると感じたのかな、と私はユウトの鈍感さにも呆れてしまいました。

「ユキさんが私に見せた態度って、独占欲だよ?」私はユウトにわかって欲しくて伝えました。「でも俺はユキのことはなんとも思ってない」とユウトはハッキリと私の目を見て言ってくれました。私もそれは分かってる。深く頷いて見せました。

私が、もうユキさんには会いたくない、それに、いつか私みたいにマユが傷つくことがあるかもしれないからマユにも会わせたくないとユウトに伝えると、ユウトは「もちろんだよ」と頷きました。
ユウトとそんなことを話しているタイミングで、ドアのチャイムが鳴りました。誰?

ドアを開けると、神妙な顔をしたサクラちゃんが立っていました。思いがけないお客さんに驚いていると、「ルカさん、ごめんなさい」と本当に申し訳なさそうに謝罪するサクラちゃん。「とりあえず入って」と私はすぐにサクラちゃんを家に招き入れました。

ルカさんと仲良くしたいというユキさんの言葉を信じていたというユウトさん。マウントとしか思えない、意地悪な言動にルカさんがイヤな思いをしていたことに気付いていなかったようですね。ユキさんがルカさんに上から目線で言い放っているところを直接見聞きしてしまった娘サクラちゃんが、誰よりも深刻に受け止めているようです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:dechi

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