[2]小4反抗期娘|売り言葉に買い言葉。スマホを捨てる振りをした母の背中で鍵の音「ガチャ」

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前回のお話

小学4年生のつむぎちゃんは最近お母さんへの口答えが多く、どうやら反抗期に突入したようです。ある日、寝る時間になってもスマホ片手にテレビを見ているつむぎちゃんにお母さんが「寝る時間よ」と声をかけると反抗的な態度発動。「寝なさい」「寝ない」の攻防戦が続き、とうとう夜中の11時になりました。翌日は学校があるのにまだ寝ないつむぎちゃんに怒ったお母さんは、スマホとテレビのリモコンを取り上げました。

深夜に娘に閉め出された母

明日も学校があるというのに夜遅くまでテレビやスマホを見て寝ようとしないつむぎ。いくら声をかけても反抗的な態度を取ってきます。我慢の限界になり「いい加減にしなさい!」とテレビのリモコンとスマホを取り上げると、「リモコンもスマホもいらない!」と心にもないことを言ってきました。本心ではないと頭ではわかっているものの、腹が立っている私は「本当にいらないの?」と確認。「もういらないし。捨てれば?」と言い張るつむぎにますます腹が立ってしまいます。「本当にいいのね?」「いいって言ってるじゃん!」私もつむぎも意地になってしまい言い合いが続きました。

散々言い合った後、つむぎから離れた私は少し冷静さを取り戻しました。両手に握りしめたリモコンとつむぎのスマホを見つめ、すんなり返す気にもなれず「・・いったん外の物置に隠そうかな」と考えた私はそっと玄関を出ました。すると、ドアが閉まった後に「ガチャ」と鍵を閉める音が聞こえました。

「・・え?鍵かけたの?うそでしょ?」まさか鍵をかけるなんて!!慌ててドアを開けようとしますが、やっぱり鍵がかかっていて開きません。しかし、一瞬焦ったものの、私の手には玄関の鍵。いつもの家を出るときの癖で鍵を持って出ていたのです。「まぁ、鍵持ってきてるからいいけど・・」そう思いながら悠然と鍵を差し込みました。

しかし・・ここで大誤算。なんと、つむぎはご丁寧にドアチェーンまでかけていたのです。「うそでしょ!!ドアチェーンかけてる!」まさかの展開に一気に焦る私。数センチのドアの隙間から家の中に向けて声をかけますが、もう夜遅いので大きな声は出せません。

「・・どうしよ。夜だし・・。大声で叫んだら近所迷惑・・ってか恥ずかしい」言ってすんなり開けてくれるとも思えないけれど、何もしないわけにもいきません。絶望的な状況にしばらく呆然と立ち尽くしていた私は、ふと手に持っているつむぎのスマホに気付きました。「あっ!これでなんとかできるかも!」

売り言葉に買い言葉で「もうスマホもリモコンもいらない!」と言い張るつむぎちゃん。あまりに反抗的なつむぎちゃんの態度に、ママはひとまずスマホとリモコンを家の外の物置に隠そうと考えました。しかし、ママが玄関を出たことに気づいたつむぎちゃんは、何を思ったか鍵を閉めてしまいます。一瞬焦ったものの、鍵を持って出ていたママは余裕の表情でドアを開けようとしましたが・・なんと、つむぎちゃんは鍵だけでなくドアチェーンまで閉めていたのです。夜遅くに家から閉め出されてしまったママは途方に暮れますが、ふと手に持っていたつむぎちゃんのスマホの存在に気付きます。
玄関の鍵を閉めたことにもビックリですが、まさかドアチェーンまでかけていたなんて!娘に閉め出されてしまって大ピンチのママですが、スマホがあればなんとかなるかも・・?

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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