[11]愛した人はモラ夫でした|掃除場所、やり方、注意点。びっしり書かれたやることリストを笑顔で渡された

アイコンイメージ
前回のお話

「僕が養うから仕事辞めなよ」とプロポーズされ、仕事を辞めて夫リヒトさんのサポートを頑張ろうと決めたハズキさん。しかし、今までの生活リズムを変えるつもりはないと宣言するリヒトさんは、ハズキさんに自分のルーティンに合わせるように求めます。早朝5時にジョギングへ行き、帰宅後にシャワーを浴びて出勤準備をするのがルーティンのリヒトさんは、それに合わせて出来立てのパンを出して欲しい、自分の前ではいつも綺麗な格好をしていて欲しいとリクエスト。リヒトさんの要望に応えるため、ハズキさんは朝4時に起床してパンを捏ね、メイクをして身支度を整え、5時にリヒトさんを起こし、リヒトさんがジョギングに行っている間に慌ただしく朝食準備。朝食を見たリヒトさんが「すごい!」と褒めてくれ喜ぶハズキさんでしたが、リヒトさんは「惜しい!80点」と言ってさらに細かい要望を出してきました。リヒトさんが仕事へ行っている間、休憩時間も惜しんで掃除、洗濯、買い出し、夕食作りと家事を頑張るハズキさんですが、帰宅したリヒトさんは「今日ちゃんと掃除した?」「ベッドシーツちゃんと替えた?」と出来ていない部分を指摘してくるのでした。

1話目から読む

食事も後回しにして夫が作ったのは毎日のやることリスト

リヒトさんは仕事から帰宅して早々、私の掃除が行き届いていない場所を確認し始めました。「ご・・ご飯はどうする・・?」と聞いても、「ちょっと待ってね。やることリスト作るから。その後で食べる」と言ってスタスタと部屋から出ていってしまいました。『やることリスト』と聞いて、私はなんだか嫌な予感・・。

しばらくすると、「お待たせ。じゃ、これ」と言ってリヒトさんが1枚の紙を持ってきました。「え・・」何だろうと思いながら紙を受け取ると、リヒトさんが「ハズキが毎日掃除するべき場所とその注意点。トイレやお風呂掃除の順序と方法。それと、洗濯の仕方と干し方もまとめたよ。あ・・あと、シーツ交換にアイロンがけと換気扇の掃除についても書いたから」と言いました。紙には掃除についてのことがびっしり書いてありました。

「これって・・」戸惑う私に、リヒトさんはさらに「そうそう。シャツのアイロンがけもちょっと甘いかな!慣れればできるようになるよ!!」とにっこりダメ出し。

あまりにたくさんのことを求めるリヒトさんに、私は「あの・・リヒトさん今まではどうしてたの?」と聞いてみました。すると、リヒトさんは「ん?ハウスキーパーにお願いしたりクリーニングに出してたよ。まぁ自分でもある程度はしてたけど・・」とさらり。そして「でも、これからはハズキがしてくれるだろ?僕の大好きな人が頑張ってくれるなんてすごく嬉しいんだ」と目を細めました。

そして、リヒトさんは最後はいつものように「大丈夫!!ハズキならすぐできるようになるよ!!」とにっこり。そう言われると、私は「頑張る」としか言えなくなるのです。私・・もっと頑張らなきゃ・・。

仕事から帰ってきたリヒトさんは、掃除が行き届いていないところが気になって仕方がない様子。ハズキさんがご飯を準備してくれていますが、やることリストを作ると言って部屋を出ていってしまいました。しばらくすると、掃除するべき場所や掃除方法などがびっしりと書かれた紙を持って戻って来たリヒトさん。紙を渡され戸惑うハズキさんに「シャツのアイロンがけもちょっと甘いかな!」とダメ出しをすると「慣れればできるようになるよ!」とお決まりのセリフ。これまではハウスキーパーやクリーニングに外注していたという家事のクオリティを当然のようにハズキさんに求めるリヒトさんは、「大丈夫!ハズキならすぐできるようになるよ!!」と力強く言うのでした。
今までプロに頼んでいたことを妻のハズキさんに求めるリヒトさん。「大好きな人が頑張ってくれて嬉しい」と愛情を示しているようにも聞こえますが、ハズキさんが「できない」と言えないようにしているようにも感じてしまいます。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま

この記事をSHAREする