[16]元カノの隣にいるのは僕だったのに|ピンチを救ったイケメンと帰国後に食事の約束。元カレに漂う未練

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前回のお話

28歳のマイさん彼氏ヒロトさんと同棲して3年目。マイさんから結婚を切り出すも、まだ遊びたいヒロトさんは年下女性アユミさんと出会って浮気。すると「ごめん。俺、結婚する。子どもができた」とヒロトさんが言い、一方的に別れを告げ家を出て行きました。一人残されたマイさんは部屋を片づけながら号泣。翌日泣き腫らした顔で仕事へ行き、心配してくれた同僚のハルカさんに別れたことを打ち明けると「辛かったね」と寄り添ってくれました。抜け殻のようになっていたマイさんの目には英会話教室の看板。即入会し勉強に没頭していると、他の3人の生徒たちが話しているのが聞こえ、マイさんも食事に誘われました。でも「いけすかねぇ」と断りました。その後も何かと声をかけてくるイケメンに、マイさんは「いけすかねぇ」とやさぐれ続けていた頃、「ヒロトとアユミが結婚するなんて」と驚くダイスケさんと話していたヒロトさん。アユミさんと結婚した数か月後、「たまにはゴハン作ったら?」ヒロトさんがそう言うと、「料理は女の仕事じゃないし。妊婦だし」とソファに横たわるアユミさん。家を出たヒロトさんは「マイ何してるんだろ」と呟きました。その頃マイさんは初めての一人旅でイギリスへ。楽しんでいると、ふと財布がないことに気がついて動揺。落ち込んでいたところ、イギリスにいると話していたイケメンを思い出し、葛藤の末電話。「助けてください」とお願いしたのでした。

1話目から読む

「日本にいた時は嫌われてるのかなって思ってた」図星でギクリ

初めての一人旅でイギリスにやって来たマイさん。楽しんでいたのですが、ふとバッグを見ると財布がない!慌てて探し回るも、見つからず落ち込んでいたところ、英会話スクールのイケメン=カイさんのことを思い出し、思い切って電話してみることに。電話がつながると「何かあった?」と言う言葉に、「あの・・助けてください」とお願いしたのでした。

そして1時間後のこと。
「マイさーん!」と駆け付けるカイさんを見て「あっ」と呟くマイさん。
「不安だったよね?連絡してくれてよかった」と言われ、「すみません・・」と謝ると、「謝らないで。カードは止めた?警察に電話するね。あと現金」と手際よく話してくれました。

「Hello, I seem have lost・・・」流暢な英語で説明するカイさんに、「忙しいのにごめんなさい」とまた謝ると、「大丈夫だよ。とりあえずどこかに入ろうか。お腹すいちゃって」と言われ、「あ・・はい」と素直に返事をしました。

カフェで食事を摂りながら、「とりあえず現金は・・これだけあれば足りるかな?」と差し出すカイさんに、「はい。大丈夫です。ありがとうございます」とお礼を言うと、「いえいえ。日本にいた時はマイさんにちょっと嫌われてるのかなって思ってたんだ~。ハハー」と笑うカイさん。マイさんはギクリとして、「え!?あ・・いや~。あはは」とごまかすのでした。

「あの。お金、日本に帰ってから口座に振り込む感じでもいいですか?」とたずねると、「あっ、じゃあ。帰国した時に日本でご馳走してくれると嬉しいな~」と言われ、「え?・・あ。帰国はいつ頃に?」と聞くと、「2か月後に1回帰るから、その時はどうかな?」とカイさん。

「はい。帰国日また教えてください」と言うと、「うん。また連絡するね。あと日本に帰国したら連絡して。心配だから」カイさんにそう言われ、「あっ・・はい」と答えました。
その頃ヒロトさんはと言うと、ベッドで横になり、スマホでマイさんの連絡先をじっと見つめていたのでした。

財布を失くしてしまったマイさんが、イギリスにいるカイさんに助けを求めると、1時間後に駆け付けてくれ、すぐに警察に電話。そしてマイさんに現金を貸してくれました。その後、食事をしながら話し、お金を返す代わりに、日本でご馳走してと言われ、連絡する約束をする二人。その頃、マイさんの連絡先をじっと見つめるヒロトさん、現実逃避しているだけでなんだか情けなく感じてしまいますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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