[10]元カノの隣にいるのは僕だったのに|結婚の話が負担だった。浮気をした彼氏の身勝手な言い分

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前回のお話

28歳のマイさんは恋人のヒロトさんと同棲して3年目。焦りを感じたマイさんが結婚を切り出し、結婚に向けて進み始めた二人でしたが、まだ遊びたい気持ちが大きかったヒロトさんは消極的。このころにアユミさんという年下女性と出会ったヒロトさんはアユミさんに惹かれていきます。ヒロトさんが結婚にあまり乗り気ではないと感じ不安に思っていたマイさんですが、ある日ヒロトさんがスマホで結婚式場を調べているのを見て、結婚を真剣に考えてくれているのだと感じ思わず嬉し泣き。しかし、ちょうどその時ヒロトさんのスマホに『式場から週末に打ち合わせがあるって』とアユミさんからメッセージが届き、それを見てしまったマイさん。マイさんの追及に最初はしらを切っていたヒロトさんですが、何度も問い詰められると観念したように大きくため息をつき、俯きながら「ごめん。俺、結婚する」と言いました。信じられない気持ちで「誰と?」と聞くマイさんに、ヒロトさんは淡々と「マイの知らない人。子どもができた」と答えました。ショックを受けるマイさんが震える声で「浮気してたの?」と聞くと、「浮気っていうか・・」と弁明を始めました。

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結婚の話をされて負担だった。一方的に別れを告げて出ていった彼氏

結婚の話をしていた同棲中のヒロトから突然「俺、結婚する。子どもができた」と言われ、頭が真っ白の私。「浮気してたの?」と聞くと、ヒロトは「浮気っていうか・・マイが結婚の話すごいしてくるのが精神的に負担になってさ」と弁明を始めました。「ふっ・・負担?」私が結婚の話を切り出したことを「負担」と言われとてもショックでした。ヒロトはそんな私に構わず「で、その時に知り合ってさ」と、アユミさんとの出会いを話します。

「待って・・いつから」混乱とショックで真っ白な頭でなんとか言葉を絞り出して聞くと、「3ヶ月くらい前・・で・・妊娠したって」と淡々と答えるヒロト。「嘘でしょ・・」私はそう呟くのが精一杯でした。ヒロトは「マイには悪いと思ってるけど、子どもができた責任は取りたいと思ってる」と言い、

「ごめん」と言って立ち上がると、そのまま家を出ていってしまいました。あまりにあっけない終わり方・・。引き留める間もありませんでした。

しばらく呆然としていた私。気付くと、ヒロトが出ていってから数時間が経っていました。私は立ち上がると、部屋にあるヒロトの私物を夢中でゴミ袋に詰め込みました。3年も一緒に生活していた部屋には、捨てても捨ててもヒロトのものが溢れています。荷物を捨てていると、だんだんと実感が湧いてきて涙が溢れてきました。

(どうして・・。私、そんなに悪いことした?私が・・私が悪かったの?)ヒロトとの思い出が詰まった部屋で、私は一人泣き続けました。

マイさんと結婚の約束をしていたにも関わらず、アユミさんと浮気をして子どもができたためアユミさんと結婚すると言ってマイさんに別れを切り出したヒロトさん。マイさんから結婚の話をされて負担に感じたと言い訳するヒロトさんですが、そんなことは浮気の理由になりませんよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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