「困ってる人がいたら助けるだろ?」娘を想うと答えられない

「あ~疲れた~」と21時頃に帰ってきた夫に、「どうしてこんな時間?何してたの?」と詰め寄ると、ムギちゃんが熱を出したため、家と病院とさらにスーパーで買い物までして届けてきたと聞きビックリ。「ユリに何かあったらどうするつもりだったの!?」と言うと、「でもさ、困っている人がいたら助けるだろ?」と夫が反論しました。
その後、ピコンと音がすると、「あ・・ほら、ムギちゃんのママから」とスマホの画面を差し出され、「連絡先まで交換したの!?」と驚くと、「いやいや。ほら、みて」

スマホを覗くと、
「こんばんは。今日は、本当に助かりました。ありがとうございました。買い物もお金を渡さずに申し訳ありませんでした。ユリちゃんも大丈夫でしたか?今度ユリちゃんママにもお礼を言いたいと思います」とムギちゃんのママからのメッセージが。

思わず言葉を失う私に、「ほら~。俺の言った通りだろ~。でも、ホント1人で子どもを育てるって大変そうだった。実家も遠くて頼れる人がいないみたいでさ~」と言う夫。

「・・でもさ。あなたが人助けをする時間帯に、あなたの娘がひとりだったんだよ?私がいる時だったらまだしもさ・・」私がそう言うと、「ユリはしっかりしてるから大丈夫だったろ?何も無かったじゃないか・・」と困ったように言う夫に、

「それは結果論じゃん!わかる?今回は何も無かったかもしれないけど・・毎回そうじゃないの」私の言葉に、「なんだよ?冷たいな。困ってる人がいたらサクラも助けるだろ?」あくまで自分が良いことをしたとアピールする夫に、「そうかもしれない。でもさ・・」とユリのことを想うとすぐに助けるとは答えられませんでした。
サクラさんがシンジさんと話していると、ムギちゃんのママからメッセージが届いたとスマホを渡されたサクラさん。そこにはムギちゃんのママからお詫びとお礼の言葉がかかれていました。「ほ~ら、俺の言った通りだろ~」と言うシンジさんに、「でも人助けする時間帯に娘がひとりだったんだよ?と詰め寄るサクラさんに「なんだよ冷たいな。困ってる人がいたらサクラも助けるだろ?」と言うシンジさん、サクラさんのユリちゃんを想う気持ちが、どうして全く通じないんでしょうか。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
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