[5]元カノの隣にいるのは僕だったのに|どういう風の吹き回し?結婚式場の下見に急に前のめりになった彼氏

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前回のお話

同棲して3年のヒロトさんとマイさん。28歳になるマイさんは将来のことを見据えて早く結婚したいと思っていますが、ヒロトさんはマイさんとの将来を考えていない訳ではないのですが、まだ遊びたい気持ちの方が強く、結婚する想像ができずにいました。マイさんが将来のことや結婚の話をするたびに、当たり障りのない返事をしつつ煮え切らない態度でマイさんをモヤモヤさせていました。ある日ブライダルフェアに行こうと誘ったマイさんにいつものように「そうだね~」と気のない返事をしたヒロトさん。実は、少し前に出会った年下の女性アユミさんとデートする約束のメールやり取りに夢中だったのです。予約したブライダルフェア当日、アユミさんとのデートで浮かれたヒロトさんは朝からウキウキで身支度を整えていました。それを見たマイさんは、てっきり結婚に前向きになってくれているのだと喜びましたが、「友達との約束、予約があるから。1人で行って資料もらってきて」と、自分と参加するブライダルフェアをドタキャンして出かけてしまったヒロトに唖然として立ちすくむのでした。アユミさんとのデートのために人気カフェの予約までして距離を縮めていくヒロトさん。その一方で、マイさんが1人で参加したブライダルフェアは、幸せそうなカップルでいっぱいでした。

1話目から読む

結婚に前向きになったのかな?戸惑いながらも嬉しい彼女

みんな幸せそうだったな・・・。ヒロト、結婚乗り気じゃないのかな。たくさんの幸せそうなカップルの中、1人で寂しい気持ちになった私は、ヒロトの曖昧な態度を思い返して余計に落ち込みました。

この日のデートでグッと距離を縮めた僕とアユミ。手を繋ぎ、すごく楽しい1日を過ごしました。

夜ずいぶん遅い時間になってヒロトが帰ってきました。「今日はごめんね。資料もらってきた?」とすぐにヒロトが聞いてきたので、気にしてはくれているのかな、と思いました。

「なにか気に入ったところとかあった?」今まで結婚式の話なんてろくに聞いてもいなかったのに、この日のヒロトはブライダルフェアのことを聞いてきてくれたので、なんだか逆に戸惑ってしまいました。「じゃ、シャワー浴びたら資料見るね。教えて。」と、すぐにバスルームへ直行してしまいました。

私はもらってきた資料を見せながら「ここはプールがあって・・・。」「ここはガーデンウエディングで・・・。」と説明しました。いつもなら「いいんじゃない」「そうだね」など、聞いているのかいないのかのような返事だったヒロトが、「あっ。マイ好きそうだね」と乗り気で聞いてくれました。

「じゃ、今度、マイがいいなって思った会場に予約して行ってみようか?」と言ってくれたヒロトに驚きながらもすごく嬉しかった私。「え?うん、じゃ、予約するね。」と言うと、「今回はマイが予約してくれたから、今度は俺がするよ。」とまで言ってくれました。良かった、やっぱりヒロトもちゃんと将来のこと考えてくれていたんだ。私はそう思いました。

アユミさんとのデートがとても楽しかった影響なのか、マイさんとのブライダルフェアをドタキャンした罪滅ぼしのつもりなのか、急に結婚式場の下見に前向きに話を聞いてくれるヒロトさん。デートのことなど知らないマイさんはヒロトさんの態度に少し驚きながらも希望通り、将来に向けて少しだけ前進したと思っていますよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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