[4]元カノの隣にいるのは僕だったのに|彼が初デートで女性と距離を縮める一方で彼女は結婚を夢見てひとりぼっち

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前回のお話

今年28歳になるマイさんは、将来のことを考えていると口では言いながらも結婚となると煮え切らない態度の同棲3年目の彼氏ヒロトさんにモヤモヤしながら、焦りも感じていました。ブライダルフェアに行ってみようと声をかけたヒロトさんが「そうだね~」とスマホを見ながらのんびり答えたので、早速予約をして「忘れないでよ?」と念を押しました。そして予約当日、朝からウキウキした様子で身支度を始めたヒロトさんを見て、マイさんは意外に楽しみにしてくれているのだと嬉しくなりました。でも実は、ヒロトさんの頭の中は、デートの約束をしているアユミさんのことでいっぱいだったのです。マイさんとの将来を考えていない訳ではないものの、まだ遊びたくて結婚の想像ができないでいる時に出会った年下のアユミさんに「2人で会いませんか?」とメッセージが来たのでした。1人で出かけようとするヒロトさんに唖然とするマイさんに言われて初めてブライダルフェアのことを思い出したヒロトさんは、友達との約束で予約があるから行かないといけないと言い訳し、「資料もらってきて」と、マイさんを1人で行かせて自分はいそいそとデートへ向かったのでした。

1話目から読む

ブライダルフェア予約をドタキャンされた彼女と人気カフェの予約に喜ぶ女性

マイとの約束をドタキャンして1人でブライダルフェアに行かせたのは申し訳なかったけど、正直僕の頭の中にはデートのことしかありませんでした。待ち合わせ場所に着くと「今日すごく楽しみにしてたんです~」とキラッキラの笑顔で迎えてくれたアユミ。「俺も。じゃ行こうか」と、それだけでテンションが上がりました。

向かったのは、かなりリサーチして予約した最近人気のカフェ。何気ない顔で「着いたよ~。ここでランチしよ。」というと、アユミはすごく喜んでくれました。

「いえいえ。全然。予約くらいはね。」と言うと、腕を絡めてきて喜ぶアユミがすごくかわいかったし、肩に頭を乗せてきた時はドキドキしました。

私はマイ、今年28歳。ヒロトと同棲を始めて3年が経とうとしているけれど、ヒロトが将来のことをちゃんと考えてくれているのか分からなくて、なんだかモヤモヤします。ちゃんとヒロトに確認を取って予約したブライダルフェアでしたが、すっかり忘れていたヒロトに友達との約束を優先され、1人で参加することになりました。

ブライダルフェアは、当然カップルで参加する人たちばかり。ドレスを試着した彼女さんに「きれいだよ!」って言ってる男性。いいなぁ。私は寂しい気持ちになりました。

ヒロトさんとマイさんの心の中はまるで正反対。同棲しているマイさんが1人でブライダルフェアに参加する一方で、ヒロトさんとアユミさんが恋人のようで切ないです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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