[18完]夫家族と遺産トラブル|妻を失い大号泣の元夫に計画が台無しの家族は冷たく自業自得と言い放つ。

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前回のお話

妻シノブさんの父親が事故で亡くなると、悲しみに打ちひしがれるシノブさんをよそに、義両親はシノブさんが相続するであろう莫大な遺産にワクワクしていました。母親を支えてくれると言っていたナオヤさんも、徐々に義家族と一緒にお金の話ばかりするようになり、シノブさんは義家族の本性を悟ったのでした。お金を受け取るつもりは無いと何度言っても「損する」「嫁の立場ならどうぞ使ってくださいと差し出すべき」などと言う義家族は、勝手に同居するための新居を計画していました。なかなか承諾しないシノブさんにしびれを切らし、ナオヤさんは「こういうことも考えている」と言って、記入済みの離婚届をチラつかせるのでした。シノブさんは決断し、ナオヤさんが知らぬ間に離婚届に自分も記入し提出。正式にナオヤさんと離婚してしまいました。ナオヤさんが気づいた時には後の祭り。遺産も新居も夢と消えたナオヤさんはうろたえてシノブさんに当たりますが、既にシノブさんは母親と住むマンションを購入し、沖縄旅行を楽しんでいました。キレるナオヤさんに「さよーなら!!」と言いスマホをブロック。幼馴染のミホさんと乾杯した後、お父さんの思い出の詰まった家を売り、新しいマンションを購入したことを少し寂しく思うのでした。

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「お父さんがシノブに教えてくれたんだよ」親友が父のおかげと慰める

「何やってんだよ・・お前」と私を責めるナオヤに「さよーなら!!」と言い捨てて電話を切り速攻ブロック!その後ミホと祝杯をあげました。これまで住んでいたマンションは、家賃も高いし、ナオヤは実家に戻るだろうと話した後、新しいマンションは購入したものの、お父さんの思い出の詰まった家を売ってしまったことを、少し寂しく感じていました。

すると、ミホが「お父さんがシノブに教えてくれたんだよ。あの人たちと離れた方がいいよって」と言い、それを聞いて、「きっと、そうだね・・」と呟くと、「シノブ・・色々ありがとうね」お母さんがお礼の言葉を伝えました。

そして、「こっちこそ、変な人と結婚しちゃってごめん」とあやまると、「お父さん、上から見ててハラハラしたかしら」とお母さん。「うん。でも今は安心してくれてると思う」私がそう答えると、「まぁ全部すっきりしたし!こっから先はイイコトしかないでしょ」とミホが笑って言いました。

その頃ナオヤの家では。
「・・家建てられない」絶望しながらナオヤがそう言うと、「は?どうして?」と驚く義母。「離婚してた。シノブ」呆然と言うナオヤに、「離婚届勝手に書いたのって無効じゃないの?」と義姉も驚いて言いました。

「家建てないってシノブがごねた時に、離婚するぞって俺が記入して渡したやつ」ナオヤが呆然として答えると、「おま・・え」絶句する義父と、「じゃ、遺産は?遺産はどうなるの?」と諦めきれない義母に、「何も入らない」と棒読みで答えるナオヤは、

「シノブが本当に離婚すると思わなかった」そう言って「わぁああああ!!」と打ちひしがれるナオヤに、「嫁の躾もできなかったのか!?」と義父が言ったかと思うと、「家は?家はどうなるの?」とまだ言い続ける義母。そして「はぁ?自業自得じゃん。あーあ」と呆れる義姉に向かって、「どうしてくれるんだ。みんなのせいだぞ!」ナオヤが泣き叫ぶのでした。

お父さんの思い出が詰まった家を売ってしまったことを寂しく思うシノブさんに、「お父さんがシノブに教えてくれたんだよ。あの人たちと離れた方がいいよって」と慰めるミホさんに、「こっから先はイイコトしかないでしょ」と言われ心穏やかな気持ちになったシノブさん。対してナオヤさんは、実家に帰りシノブさんと離婚していたことを報告。元々自分が書いていた離婚届にシノブさんが署名して提出した離婚届はどうにもできず、「本当に離婚すると思わなかった!!」と泣き叫ぶナオヤさん、あーあ、シノブさんは遺産どうこうでなく、二人で生きていくことを考えていたのに・・本当欲の皮が張りすぎてしまいましたね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ
在宅デザイナーの主婦です。息子と夫、そして猫と暮らしています。

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