優先しないといけないのは妻と息子。ようやく気づいた夫

毎日のように電話をしていた息子が電話に出なくなりました。嫁がそう仕向けていると思った私は、嫁に電話をかけてみました。「なかなか出ない・・無視してる?」そう思っていると、ようやく電話がつながりました。「あっ・・カナコさ・・」と強い口調で言いかけると、「もしもし?」と息子の声。慌てて「あら。ユウタ・・電話に出れるじゃないの?」と優しく言うと、「どうしたの?」と素っ気ない返事。

「どうしたって。あなたが電話にでないから心配してカナコさんにかけたのよ」と言うと、「今日は電話に出れないって話してたでしょ?」と冷たく言われてしまいました。「そうだけど・・でも、今までと違うから」と言う私に、

「今度から何か用事があったら僕から電話するから」と息子はきっぱり。「え・・」と困惑する私に、「僕さ、ようやく気付いたんだよ。一番大切にして優先しないといけないのはカナコとショウなんだ。毎日、電話はできないから。また連絡するね」と一方的に話すと、息子は電話を切ってしまいました。

義母との電話を切ったユウタは、「カナコ・・今まで本当にごめん。反省してるから」と申し訳なさそうに心から謝ってくれました。義母との電話よりも私とショウが大切だと言い切ってくれたユウタに、私の心が満たされていくのを感じました。「・・うん。でも用事がなくてもたまにはお義母さんに電話してあげなよ」と自然と口から出た私。ユウタは「えっ?いいの?」と驚きながら「・・ありがとう」と言ってくれました。

その後は、私やショウとの家族の時間を大切にしてくれるようになったユウタ。私とユウタでショウに絵本を読んであげたり、今までなかった家族団らんの時間を過ごせるようになりました。そして、時々ユウタは義母に電話をかけます。頻度は少なくなりましたが、これまで自分からばかりかけていた電話がユウタからかかってくるようになり、義母も嬉しそうです。ちょどよい距離感を見つけた私たちは、これからは今までの分まで家族の時間を大切に過ごしていきたいです。
ユウタさんが電話に出なくなり、嫁のカナコさんが何かしているのではないかと疑った義母。すぐにカナコさんに電話をかけると、しばらくして電話に出たのはカナコさんではなくユウタさんでした。「今日は電話に出れないって話してたでしょ?」と言うユウタさんの声が少し怒っているように聞こえて焦る義母。「一番大切にして優先しないといけないのはカナコとショウだとようやく気付いた」ときっぱり義母に伝えたユウタさんは「毎日電話はできないから。また連絡するね」と言うと、義母の返事を待たずに電話を切りました。電話を切ったユウタさんはカナコさんの目をまっすぐ見て「今まで本当にごめん。反省してるから」と心から謝罪。ユウタさんの言葉と態度から誠意を感じたカナコさんは、ユウタさんの謝罪を受け入れ、「用事がなくてもたまにはお義母さんに電話してあげなよ」と微笑みました。それからのユウタさんは、義母との電話よりも家族の時間を大切にしてくれるようになり、家族団らんの時間が増えました。毎日だった電話はなくなったものの、義母とは適度に連絡を取るようにして良好な関係が続いています。
本当に大切にしないといけない相手に気付くことができてよかったですね。親を大切にすることももちろん大切ですが、まずは自分の家族を一番に考えて欲しいですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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