[16]義母優先夫|「もういい」息子を危険に晒しても意識が変わらない夫を見限る妻

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前回のお話

カナコさんの夫ユウタさんは、どんな時でも義母からの電話を優先します。デート中に頻繁にかかってきていた電話が義母からだとカナコさんが知ったのは結婚後でした。いつでも義母の電話を優先するユウタさんに不満をぶつけるも逆ギレされ悲しくなるカナコさん。義母が電話をかけてくるタイミングが、自分とユウタさんが一緒の時だと気付いたカナコさんは二人の電話を邪魔する作戦に出るもユウタさんにブチギレられ、自分が我慢すればいいと諦めの気持ちになり何も言わなくなりました。それから数年、息子ショウくんが産まれてからもユウタさんの義母優先は変わりませんでした。ショウくんの運動会でも義母の電話に出ていてショウくんの出番を見逃したユウタさん。運動会の後に友達家族と公園に遊びに行くことになると、ユウタさんは「ショウは僕が見てるからみんなでゆっくり話しなよ」とにっこり。ユウタさんの言葉に甘えてカナコさんがママ友たちとおしゃべりを楽しんでいると、ユウタさんがジャングルジムで遊んでいるショウくんに背を向け電話をしながら離れていくのが見えました。慌ててショウくんのところに駆け寄るカナコさんでしたが、あと少しのところでショウくんがジャングルジムから落ちてしまいます。泣き叫ぶショウくんの声で慌てて振り向くユウタさんですが、最初にショウくんとカナコさんの元に駆けつけてくれたのはツキトくんのママとパパでした。お医者さんのツキトくんパパがショウくんを診てくれている間も、ユウタさんは義母との電話を繋いだままオロオロするだけ。ツキトくんパパは「様子見で大丈夫だと思う」とカナコさんに伝えた後、「子どもを見ている時は子どもから目を離さないようにしてくださいね」とユウタさんにピシャリと一言。ユウタさんはスマホを耳に当てたまま返す言葉もありませんでした。

1話目から読む

目の前の家族よりもお義母さんが大事なんでしょ?

友達家族と出かけた公園で、ショウがジャングルジムから落ちてしまい頭を打って大泣き。「ショウは僕が見てるから」というユウタの言葉を信じてショウを任せた私は激しく後悔しました。ユウタは義母との電話に出るためにショウから目を離していたのです。帰宅後、すやすやと眠るショウの顔を見ながら「ごめんね。ママがそばにいればよかった・・」と謝りました。すると、「あの・・」とユウタが話しかけてきて、

「・・ごめん」と一言。「なにが?」と聞き返すと、「ショウのこと・・」と口ごもりながら言うユウタに怒りが湧いてきて「・・何がごめんなの?」と詰め寄りました。

「ショウが泣いている時に駆け寄ってくれたのはツキトくんのパパだよ?何が起きたかも分かってないでしょ?電話なんてしてるから」と詰め寄ると、「だって・・今日は2回目で・・」と言い訳するユウタ。

「2回目が何よ?2回目だったら何かあったと思った?違うでしょ?今日お義母さんに公園に行く話してないでしょ?私たちが家族でご飯食べていると思ってわざと電話しているだけだよ!」と言うと、ユウタは反論できず黙り込みました。

我が子の安全よりも義母との電話を優先した夫に呆れ果てた私は「もう、いいよ。あなたは、目の前にいる家族よりお義母さんが大事ってことでしょ?」と大きな溜息がこぼれました。「もういい。それでいいよ・・」私はユウタの目も見ずもう一度そう言いました。

ジャングルジムから落ちて頭を打ってしまったショウくん。大事には至らなかったものの、すやすや眠るショウくんの寝顔を見ながらカナコさんは「ごめんね。ママがそばにいればよかった」と謝り、ユウタさんにショウくんを任せたことを激しく後悔。「ごめん」と謝るユウタさんに、カナコさんが「何がごめんなの?何が起きたかもわかってないでしょ?電話なんてしてるから」と詰め寄ると、「だって今日は2回目で・・」と、ショウくんから目を離して義母の電話に出たことを仕方ないとでも言いたげなユウタさん。ショウくんを危険に晒しても義母の電話優先の意識が変わらないユウタさんに心底呆れ果てたカナコさんは「もういい」と冷たく言い放ちました。
大事には至らなかったものの、一歩間違えば大怪我になっていた事故。そんな状況でも義母の電話に出た自分を正当化しようとするユウタさんには怒りを通り越して呆れてしまいますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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