[14]義母優先夫|夫が見ているはずの息子が遊具から転落。ママ友と談笑するはずだったのに。

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前回のお話

カナコさんの夫ユウタさんは、どんな時でも義母からの電話を優先します。結婚前からデート中にユウタさんに電話がかかってくると、「仕事」と言って席を立っていましたが、実は義母からの電話だったと結婚後に知ったカナコさん。結婚後も義母の電話を優先するユウタさんに不満をぶつけますが、ワガママだと逆ギレ。義母が電話をかけるタイミングが、自分とユウタさんが一緒の時だと気付いたカナコさんは、翌日の夜から義母とのテレビ通話に割り込み、「いい加減にしてよ!」とユウタさんにブチギレられました。自分が我慢すればいいと諦めの気持ちが大きくなったカナコさんは、その日から義母を優先するユウタさんに何も言わなくなりました。一方、ユウタさんとの電話にカナコさんが入ってくることを腹立たしく思っていた義母は、夫を亡くしてからユウタさんと二人で支え合って生きてきたため、社会人になり家を出ると寂しさを募らせつつ、毎日の電話を楽しみにしていました。その後、ユウタさんから「付き合ってる人がいる」と知らせをもらった義母は、「私がこんなに寂しい思いをしているのに、彼女はユウタと楽しい時間を過ごしているなんて」とイライラし、あることを思いつきました。それは、ユウタさんがデートしている時にわざと電話すること。「私を優先してくれる」「私の味方」と優越感に浸るように。それは結婚後も続きました。ある時、義母の電話に割り込むようになったカナコさんを憎らしく思い、ユウタさんに電話した義母が電話で愚痴ると、「いつでも気にせずかけていいからね」と答えるユウタさん。カナコさんが割り込まず、ユウタさんとゆっくり話せるようになった義母は、「これでカナコさんも自分の立場がわかったかしら?」と勝ち誇ったように心の中で思いました。

1話目から読む

「僕が見てるからみんなでゆっくり話しなよ」夫の優しさに思わず赤面

義母がユウタに電話すると、私が割り込むから思うようにユウタと話せなくなった義母は、ユウタに「お母さん、悲しい。私がユウタと電話するのがイヤなのね」と涙しながら訴え、ユウタが「いつでも気にせず電話してきて」と答えると、しめしめとばかりに心の中でほくそ笑んでいたのでした。

あれから数年が経ち、息子のショウが産まれてからも、ユウタの義母優先は変わりませんでした。でも、逆に育児に忙しく、私は義母の電話が気にならなくなっていきました。

そして現在。
運動会が終わった後、「ショウくんママ~!」ママ友に呼ばれ、「この後公園とかどう?ツキト、体力が有り余ってて・・」と誘われ、「行く行く!」と即OK!「お昼買ってみんなで公園いいね!」と話していると、「パパさんもどうですか?」ともう一人のママ友がたずねました。

すると、「もちろん大丈夫です」そう言ってにっこり笑うユウタ。そして、「カナコ、ショウは僕が見てるから、みんなでゆっくり話しなよ~」と私に言い、思わず「あ、ありがとう」と言いながら赤面!すると、「え~。優しい~。うちのパパにも言おう~!」とママ友たちに絶賛され「いやいや・・」と照れながらも上機嫌なユウタ。

そして公園へ。
久しぶりに、ママ達だけでゆっくりおしゃべり。楽しくて盛り上がっている頃、ユウタはジャングルジムで遊ぶ子ども達を見ていました。すると、プルルルルとスマホの音が。

「でさ~・・」と話していた私がふと子ども達の方を見ると、「!!」ジャングルジムから離れてスマホ片手に歩いているユウタが!!「ごめん・・ちょっとショウのところに・・」と言ったと同時に、「あっ!!」ショウがジャングルジムから転落するのが見えたのでした。

あれから数年が経ち、ショウくんが産まれてからも、ユウタさんの義母優先は変わりませんでした。でも、育児に忙しく、次第に義母の電話も気にならなくなったカナコさん。そして、ショウくんの運動会が終わった後、ママ友達に誘われて公園へ行くことに。一緒に誘われたユウタさんは、「子ども達を見てるから、ゆっくり話しなよ」と言ってくれて思わず赤面。安心して公園のベンチでママ友トークをしていると、スマホ片手に子ども達から離れていくユウタさんの姿を見て、びっくりしたカナコさん、すると、ショウくんがジャングルジムから・・!もうユウタさんのことを信じられなくなってしまいますよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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