子どもの夜泣きや寝ぐずりが辛い・・・どんな風に対処したらいい?改善する方法ってあるの?そんな悩みについて、臨床心理士であり、小学校教諭、保育士の資格もある一般社団法人マミリア代表理事の鎌田怜那さんにお話いただきました。

生後4ヶ月くらいになると、生活リズムが安定し始め、夜も寝てくれるようになってきます。夜通し寝てくれる子もいれば、授乳が必要な子もいます。この時期の夜泣きは、生活リズムが安定するまでにみられるもので、個性も出やすいです。とにかく「生活リズム」を意識して生活することに尽きます。
生後6ヶ月くらいから、夜ぐっすり寝ていた子にも『夜泣き』が見られるようになります。これは脳が成長している証拠でもあり、夢を見て反応していると考えられています。これも、数ヶ月で落ち着き、9ヶ月前後には夜通し寝てくれるようになるお子さんが多いです。
このように、夜泣きが発達過程で見られることもあります。
睡眠にはどんな効果があるのか・・・
子どもも大人と同じで、睡眠にはサイクルがあり、浅い眠り・深い眠りを繰り返しています。睡眠によって、体の疲労を回復したり、日中に得た情報や刺激を脳内で整理したり・・・という作業が行われます。「寝る子は育つ」と言うように、睡眠の質は発達に大きく影響します。
6ヶ月を超えての夜泣きは、初めての場所に行ったり、初めての人と会ったりした後に見られたりします。お出かけしていなくても、『近くにママがいないことに気づいた』などの体験なども夢の材料になっていたりすることも考えられます。起きている間は情報を吸収するだけでしたが、睡眠中に脳内で情報を整理している過程で日中の出来事を再体験するので、時間差で人見知り反応が出て泣き出してしまう・・・という感じです。
●寝つきが悪い場合
・寝るほど疲れてない・・・
「寝てくれない」「寝つきが悪い」などはよくある相談です。生活の様子を窺っていると、運動が足りていない場合があります。まだハイハイをしない子でも、適度な運動が発達には必要です。抱っこや手や足を動かす時間は子どもにとっては運動です。腹這いの時間、ハイハイで動き回る時間、遊びに熱中する時間など、子どもが活動的になれている時間が十分に確保できているか確認してみてください。
・興奮状態かもしれない・・・
興奮していると、赤ちゃんでも眠れません。寝る前の過ごし方を振り返ってみましょう。入浴、夕食のタイミングや、寝る前の遊びの内容など。テレビやスマホにも気も気を付けましょう。子どもに見せてなくても、家族が見ていたら同じことです。部屋の電気が明るすぎる、テレビの音がするような環境は寝る気持ちを作れません。寝る時間を決め、それに向けて環境を作っていく『寝るための儀式』はとても大事なことです。『寝るための儀式』は0歳の頃から意識しておくとよいでしょう。
・満腹すぎるかもしれない・・・
お腹が満たされれば寝る時期は確かにあります。しかし、「泣いたら飲ませる」を繰り返していると、満腹のため、なかなか眠れない可能性もあります。離乳食が始まってからは、『お腹を満たして寝る』から、『寝る時間になったから寝る』に意識を切り替えていきましょう。
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