あえてデート中の息子に電話。息子は彼女より私を優先してくれる。

社会人になった息子に彼女ができたと聞き、大切な息子との電話の時間が減ってしまうことに「私がこんな寂しい思いをしているのに、彼女はユウタと楽しい時間を過ごしているなんて」と腹立たしく思っていた私は、いいことを思いつきました。息子からデートの予定を聞いていた私は、その時間に電話をかけてみました。「ごめんなさい。デート中だった?」と申し訳なさそうに聞くと、息子は「全然大丈夫。どうしたの?」と優しく言ってくれたので「声が聞きたくなって・・」と伝えました。

電話を切った後、私は思わず笑みがこぼれました。「ユウタは彼女さんより私を優先してくれるのね」そう思うと寂しい心が満たされました。

「相手の方にも、ユウタは私を優先するって思って貰わないと・・」それからと言うもの、息子たちが2人でいる時間帯を見計らって電話することに。映画を観るときも、孫の運動会に参加しているときも。そして、それは結婚してからも変えませんでした。

ある日のこと。ユウタが電話で言いました。
「ちょっとカナコとケンカしてさ・・」困ったように言うユウタに、「あら・・どうして?」とたずねると、「母さんとの電話を優先しすぎって」ユウタの言葉に、「そ・・そんなつもりじゃなかったのに・・カナコさんに謝りたいわ」

「カナコさん・・怒っているのかしら・・」落ち込んだように私が言うと、「気にしなくていいからね」と優しいユウタ。その言葉を聞きながら、「ユウタは私の味方なの。わかってくれたかしら?ふふふ」と心の中で呟いたのでした。
ユウタさんが一日の予定を教えてくれるのをいい事に、わざわざカナコさんと2人でいる時間に電話して自分を優先させ、優越感に浸る義母。結婚後も続くこの行動に、カナコさんから注意されたユウタさんは義母に相談。優しいユウタさんの言葉に、「ユウタは私の味方なの」とまたまた優越感を感じる義母は、ただただ子離れができていない母親のように見えますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。
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