英語以外に多言語を学ぶメリットってある?デメリットは?そんな質問について、アライブインターナショナルスクール兼アライブイングリッシュスクール校長、三井博美さんにご自身の経験も交えてお話をいただきました。

英語以外に多言語を学ぶメリットとデメリットについて、私自身の経験を踏まえてお伝えします。
私は、英語を使ってビジネス交渉やディスカッションをこれまで行ってきたため、英語を生で話すメリットはよく理解しています。一方で、多言語については学生時代に第二外国語としてフランス語を専攻し、1ヶ月ですがフランスへの留学を経験しました。また、アメリカ留学中に受講した「中国との貿易を学ぶ授業」では、中国語を学ぶことを教授より奨励されたため、授業の合間に中国語のレッスンを取っていたことを覚えています。さらに、インドネシアのジャカルタでの勤務時代には、インドネシア語で日々会話する必要性に迫られ、仕事の後に毎日インドネシア語を学習していました。
こうした多言語の習得にはさまざまなメリットがあり、多言語を学ぶメリットは、私の体験を通じて以下のように考えています。
・場を和ませ、コミュニケーションにつながる
現地の言葉を使うと必ず相手に笑顔が生まれ、互いの距離がぐっと縮まるのです。これは「あなたの国や文化を尊重しています」という気持ちが伝わるからだと思います。弊社の運営する英会話教室では世界各国の先生を採用しています。先生たちに出身国の言語で話しかけるだけで、その先生との距離が大きく縮まります。
・発音の違いがユーモアを生む
私の発音が完璧でなかったのも原因ですが、現地の言葉で話した場合、かえってその場を和ませるユーモアにつながることも多いのです。私は、コミュニケーションにユーモアはとても大切だと考えています。
・英語を話せない人とも繋がれる
英語が通じない場面でも、現地の言葉でコミュニケーションが取れると一気に世界が広がります。フランスでは、フランス語を話すかどうかで、お店屋さんの態度などが変わることが実際にありました。また、インドネシアでの勤務時代には、田舎の店では全く英語が通じず、道案内やレストランなどでインドネシア語を知っていることがとても役立ちました。
・文化理解が深まる
単語や言い回しには、その国の文化や考え方が反映されています。言語を学ぶことで自然とその国の文化や価値観も学べます。例えば、フランス語には単語に男性形・女性形があり、インドネシア語では未来形や過去形が同じ表現であるなど、言語にはその国特有の文化が反映されています。言葉が持つ意味には、その国ならではの背景があり、私は、とても奥深いものだと感じます。
・自己肯定感が高まり、視野も広がる
多言語を学ぶとことで、「自分はこの国の言葉も話せる」という達成感が自信につながり、他の挑戦にも前向きになれます。また、物事を多角的に考えられるようになり、世界の捉え方が広がります。例えば、親が多言語に触れていると、家庭で多様な言葉や文化の芽生えなどが出てきて、子どもの好奇心や感受性を育めます。
・旅行などが楽しくなる
そして何よりも、仕事や遊びに関わらず、旅行自体が楽しくなります。現地の人と深く交流でき、観光地以外の場所でも安心して旅を楽しめます。
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