息子の運動会よりも優先するのは義母の電話

私はカナコ。今日は息子ショウの保育園の運動会です。「あっ！次がショウの出番だよ！」パンフレットを見ながら夫のユウタに話していると、夫のスマホに電話がかかってきました。「あっ・・ごめん、電話」そう言ってすぐにその場を離れて電話に出るユウタを私は無言で見送りました。

すぐにショウのかけっこが始まりました。「がんばれー！！」私はショウに届くように大きな声で一生懸命応援。ショウは見事１位になりました！わー！！ショウの頑張る姿に感動する私でしたが、隣に夫の姿はありません。

ユウタはかけっこが終わった頃に「ごめんごめん。ショウどうだった？」と謝りながら戻ってきました。せっかくのショウの晴れ姿を見逃したユウタに不満を抱きつつ「・・１位だったよ・・」と素っ気なく答えると、「えっ！すごいじゃん。あとで動画見せて」と大喜びのユウタ。私は文句を言ってやりたい気持ちを抑え「・・うん」と答えました。

その後、私たちのところに来たショウが「パパ！みてた？」と嬉しそうに聞くと、ユウタは「もちろん！速かったな～！」と笑顔で答えました。パパに褒められて「へへっ」と嬉しそうなショウを見て、私は複雑な気持ちになりました。

すると、またユウタのスマホが鳴りました。「あっ母さんからだ」そう呟くと、ユウタはショウを置いて「もしもし？」と電話に出ながらその場を離れていきました。そう・・ユウタは、どんな時もお義母さんの電話を優先するんです。

ショウくんの頑張る姿を見るために運動会に来ているはずなのに、義母から電話がかかってくるとあっさりその場を離れてしまうユウタさんにカナコさんはモヤモヤ。ショウくんが１位でゴールするシーンを見逃してしまったユウタさんですが、ショウくんに「見てた？」と聞かれたユウタさんは「もちろん！」とにっこり。見ていなかったと正直に答えたらショウくんが悲しむとは思うものの、嬉しそうなショウくんを見てカナコさんは複雑な気持ちになります。そしてまた義母から電話がかかってくると、ユウタさんはショウくんを置いてその場を離れ電話に出ました。ユウタさんは、どんな時でも義母の電話を優先する人だったのです。
息子のイベントよりも母親からの電話を優先するユウタさん。緊急の用事なら理解できますが、ユウタさんの様子からは義母の電話に緊急性があるようには思えませんね。モヤモヤしてしまうカナコさんの気持ち、とってもわかります。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。