そこに誰がいるの！？見えないお友達と会話する娘

娘のリコが誰もいないところに人がいると言ったり、人形が自分で歩いていたと言ったりという恐怖体験をした私。ある日、リコと車で出かけようとしていると、リコが「ねぇねぇママ？リコのこのお椅子まだある？」と聞いてきました。どうして突然そんな事を聞くのだろうと思いながら「ジュニアシート？これは一つしかないんだ～。どうかしたの？」と聞き返すと、

「お友達が乗りたいって」と教えてくれたリコ。保育園でそういう会話をしたのかなと思い「あらそうなの？保育園のお友達かな？」と聞くと、リコは横を向いて「うん・・。・・保育園にいる」とポツリと言いました。

やっぱり保育園のお友達とそういう話しをしたのだと思い「そっか～・・今度お友達のお家の人にお椅子借りられるか聞いてみよっか？」と言うと、リコはまた「お椅子持ってる？」と言いました。さっきも聞かれて「ない」と答えたはずなのに・・と思いながらミラー越しにリコを見ると、リコは横を向いて何かブツブツ言っていました。「・・リコ？どうしたの・・？」と声をかけても、リコはずっと一人で話しています。

異様な光景に怖くなった私は、振り向いて「り・・リコ？誰とお話してるの？」ともう一度声をかけると、リコはハッとした様子で私の方を見ると「保育園の子だよ」と笑顔で言ったのです。

リコの言う「保育園の子」というのは同じ保育園に通っているお友達のことだと思っていたけれど、どうやらそうではなさそうです。慌てて「そそそそっか～！！お椅子なさそうだからまた今度ねって言おうか～！！」と私が言うと、リコはまた横を向いて「お椅子があったら乗れるよ。だからまた今度ね」と言いました。私は「じゃ、じゃあ出発するね～！！」と明るく振舞いながら震える手で車のエンジンをかけました。

しばらく車を走らせた後、「リコ・・お友達大丈夫だった・・？」と恐る恐る聞いてみると、リコは「うんっ！今度お椅子持ってきたらって言ったら『わかった』だって！」と嬉しそうに言いました。「そっか～。じゃあまた今度だね～！！」と返しながら、私は「え？？いた？？子供いた？？」と心の中で叫びました。私には・・視えなかったけどなぁ。

リコちゃんの口から出る「保育園の子」という言葉を聞いて同じ保育園のお友達だと思っていたママさん。しかし、車内に２人きりにも関わらず、リコちゃんはまるで隣にだれか座っているかのように横を向いてお喋りを始めました。ママには視えないお友達と会話するリコちゃんの姿に恐怖を感じずにはいられないママ。リコちゃんの「お友達」は今度自分のお椅子を持ってやってくるのでしょうか・・。できればご遠慮願いたいですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案：ママ広場編集部　脚本：のきわだ　編集：石野スズ
作画：みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。