実家に寄り付かなくなってしまった夫

父親が後妻カズハさんにハイブランドのバッグや靴を山のように買ってあげたことを知った一番上の姉アケミさんは「貢いでる」と言って父親と大喧嘩したため、2番目の姉ケイコさんが様子を見に実家へ行くと、父親は生命保険の受取人をカズハさんに変更すると言い出してケイコさんとも言い合いに。しかも、亡き母がカナメさんのためにと貯めていた大切なお金までカナメさんのために使ってしまったと聞いて大喧嘩になった末、ケイコさんは「せめて保険金の受取人をカナメにすればいいんじゃない?」と言いました。娘に「私たちのことは大切じゃないの?」と言われ、さすがにお父さんも「まぁ、そうだな。俺がカナメのお金を使ったのは事実だし・・・そうするか」と納得しました。カズハさんはその言葉を聞いて、誰にも分からないように(えっ)と、想定外の反応をしました。

「カズちゃんに残してやれるお金は少なくなるかもしれないが、それでもいいか?」と、自分の父親よりも年上と思われる夫にそう言われて、カズハさんは慌てて笑顔を取り繕って「うんっ、もちろんだよっ。何度も言ってるけど、私、お金が欲しい訳じゃないから!たっくんとこの子がいてくれれば・・・」と言いました。

ケイコさんのおかげで保険金の受取人をカズハさんに変更することを阻止できたと友達に説明するナツさん。興味津々で聞いていた友達は思わず「ナイスお姉さん!」「すごい攻防が繰り広げられている・・・」と口々に言うのでした。
「でも、カナメさん的にはどうなの?カズちゃんのことは」と、ナツさんの夫の気持ちを聞くと、ナツさんは少し困ったように義父と夫のことを友達に話しました。

カナメさんによると、義父はもともと威厳のある父親だったのに、今となっては若い女性と結婚してデレデレしている姿を見てショックだったようです。義父の結婚を知ってからは実家に寄り付かず、連絡も取らなくなっていたようです。

無理やりにでも、お金目当ての疑いが拭いきれない若い後妻と別れさせようとはしなかったのかと気になる友達に、ナツさんは「何を言っても無駄だからって、本人が気づくまではって感じで諦めちゃってた」と言ってうつむき首を振るばかりです。
冷静なケイコさんの判断のおかげで保険金の受取人がカズハさんに変更することを阻止できて本当に良かったですね。口では「お金目当てではない」と言うカズハさんですが、受取人が想定外にカナメさんになったことで本性が出てしまいましたね。義父の再婚によって、結婚したばかりなのに義実家との関係がギクシャクしてしまったナツさんは、心配ではあってもどうすることもできませんね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。