年の差婚[12]苦し紛れに出した私の条件を笑顔で受け入れる彼

出張先でホテルまで歩いていた時、「どうしたら僕を男として見てくれますか?」と加賀谷くんに言われ、「・・・し、仕事できる人がいいの!」考え込んだ末にそう言った私。

「加賀谷くんはまだ入ってきたばかりだし、一人前に仕事できないでしょ。だから・・」と言うと、「・・じゃあ、仕事ができるようになったら、僕を見てくれますか・・?」とすぐに言う加賀谷くん。「え゛・・で、でも加賀谷くんが一人前になるのいつか分からないし!それまでに私だっていい人がいるかも・・」と慌てて言うと、「・・わかりました」加賀谷くんが言いました。

「それって、僕の仕事が一人前になって・・その時、谷口さんに相手がいなかったら考えてくれるってことですよね」笑顔でそう言う加賀谷くんに、「えっ・・う、うん?そういうことに、なる・・のかな?」と戸惑いながら答える私。

そしてホテルに到着。「あ!谷口さんのホテルここですね」と言う加賀谷くんに、「あっうん、送ってくれてありがとう・・」と言うと、「さっきの話、約束ですからね!僕、頑張るんで!おやすみなさい」笑顔でそう言った後、自分のホテルに向かう加賀谷くん。「は・・はい。おやすみ・・」と見送りながら「加賀谷くん、本気だったんだ・・」とまたまた動揺してしまいました。

「どうしよう。勢いで押し切られてしまった・・。仕事ができるようになったら・・なんて約束、いや、いやいややっぱり無理だよ!私には考えられない・・」色々な思いが頭の中を駆け巡った夜。そして、この日以降、加賀谷くんとこの話をすることはなくなったのでした。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。