子どもの成績が上がらないときはどうすればいい?最適な声かけ方法についてお教えします。

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子どもの成績が上がらないとき、どんな声かけをしたらいい?
今回は、公立高校での教員経験もある、ANNIE.. GLOBAL EDUCATION取締役小野田容子さまにお話を伺いました。

成績が上がらないとき、どういう声かけが効果的?

自分ではテストで高得点をとれると思ったのに、返却されたテストの点数でがっかり。
学校の定期テストで順位が上がらなかった、などそのような場面もあるかと思います。
このような場合、子どもにどのように声かけをしますか?
子どもたちの状況にもさまざまな場合があるので、必ずしも一つの方法が正しいというわけではありませんが、長年、学校や学習塾で子どもたちと触れてきた経験から、子どもたちが前向きに、次は頑張ろう、という意欲を見せていける対応をお話させていただきます。

こんな声かけをしています

「やれることは全部やったの?」成績が上がらず、モチベーションが下がっている子によくする声かけです。
この質問をすると、子どもたちは今まで自分が勉強してきた方法や内容、また時間などについて自らを振り返ることになります。ほとんどの場合「全部はやれていないと思う。」と回答をしてきます。そこからは具体的に「問題集はやり切った?」「見直しはどのぐらいできたの?」「時間は十分確保して取り組めたのか?」など話を進めていきます。その際に子どもたち自身から「問題集をやり直したらよかった。」「見直しが甘かった。」などの振り返りが起こります。その会話の先に「じゃあ、次はそれを徹底してやっていく。」「満点合格までやれば次は取れると思う。」など自分から次の対策を公表してくれる子もいます。

「全部やった。」と答えた子どもにも、同じように

「やれることは全部やったの?」の問いに、「全部やった。」と答える子どもに対しても、同じように声かけをしてください。「問題集はやり切った?」「見直しは?」などの質問をしていくと、「そこは自信ないかも。」など返ってくることが多いです。そこからは同じように具体的に「次からどうする?」と子どもたちに考えてもらいましょう。漠然と「出来なかった。」という感想は自信も失いがちです。具体的に「何を」「どのように」「どれだけ」を確認し、一つひとつ振り返っていってください。子どもたち自身で解決することも多いですが、「困ったら相談しておいで。」としておきます。子どもたちも次の指針がたち、進む先が見えてくると頑張れるようです。成績が伸び悩む多くの原因は「やったつもり」でいるだけで、きちんと「やれること全部」が出来ていないことです。それを子どもたち自身に振り返って、次につなげてもらう事が成功のカギだと思います。

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