前回のお話
どうしても仕事が休めなかったちひろさんと良平さんに代わって、始発で4時間かけて翔くんの看病に来てくれたお母さん。夜、帰宅したちひろさんはお母さんにお礼を言い「今日泊まっていくでしょ?」と聞くと、お母さんは「そうしたいんだけど、明日用事があって帰らないといけないんだ」と言い慌ただしく帰って行きました。お母さんを見送ったちひろさんが部屋に入ると、テーブルの上にはラップがかけられた夕食が準備されていました。
それぞれの想い[11-2]何もできなくてもう限界かも
「お母さん、夕飯用意してくれてる・・・」テーブルの上の夕食を見ながら「明日も用事って言ってたけど、疲れただろうな・・・」と、始発で来て夜に帰って行ったお母さんに申し訳なく思うちひろさん。ラップがかけられた夕食には「お仕事ガンバレ!!」と書かれたメッセージが貼られていました。
それを見たちひろさんは涙がじわっとこみ上げます。「私、みんなに迷惑かけてる。私も頑張ってるけど、頑張ってるつもりだけど・・・。私・・・何にもできてない。仕事も、家事も、子どものことだって・・・」これまで我慢していた想いが一気に溢れてくるちひろさん。
「もう、限界かも・・・」そう思ったとき、「ママぁ?」と翔くんが心配そうに呼ぶ声でハッとしたちひろさん。慌てて涙を拭い「ごめんね!さっ歯磨きしてねんねしよう」と平静を装いました。
ママ広場マンガ「それぞれの想い」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。