前回の話
実家を出て以来、姉のサナさんの結婚挨拶のために呼ばれて久しぶりに帰っても自分の居場所はないと感じたユイナさん。彼氏リョウさんと同棲する家に早く帰りたくて、用事が住んだらさっさと帰宅しました。『自分の居場所』であるリョウさんにたくさん話しを聞いてもらいたくて、お酒やおつまみを買って家に入って凍り付きました。そこにはリョウさんと一緒に下着姿の知らない女性がいたのです。
姉と比べられて育った私[5-2]居場所なんて最初から無かった。

「その人、誰?」と思わず聞いた私に口ごもるリョウ。そしたら下着姿の女性が「オンナだよ、リョウの。にっぶいなぁ」と笑った。私は何も言えずにその場に立ち尽くしていた。「知らなかった?ウチら以外にも他に3人くらいいるんだよ~」と、あっけらかんとその女性は言った。

何も言わず、ただ通帳だけを握りしめて私は家を出た。
私、バカだ。

私の居場所なんて、最初からあるはずなかったのに、バカみたい。私だけを見てくれるリョウとこのままずっと幸せに2人でいられるんだと思ってた。
リョウが私を呼ぶ声と、あの女が「もぉ~、ほっときなよぉ」と言っているのを背中で聞いて、私は振り向かずにとにかく走った。

しばらくして、涙が勝手に溢れ出してきた。

やっぱり私は、誰からも愛されない人間なんだ。そう思ったらもう止まらなかった。私はその場にうずくまって泣いた。
ママ広場オリジナルマンガ「姉と比べられて育った私」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
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