久しぶりの実家。「姉が恥ずかしい思いをしないように」メイクも服も言われるがまま。姉と比べられて育った私[3-2]|ママ広場マンガ

前回の話
何でもできて美人で親の自慢の姉サナさんと比べられて、お母さんにいつもがっかりされて生きてきたユイナさんは、高校生の時に家を出て彼氏リョウさんと同棲していました。リョウさんはいつもユイナさんに優しく、頑張ったら褒めてくれて「大好き」と抱きしめてくれます。ユイナさんはとても幸せでした。

姉と比べられて育った私[3-2]ワンピースもメイクも姉が恥ずかしくないため。


ある日のバイト帰り、突然、お母さんからメールが届いた。『お姉ちゃんが結婚することになりました。』
へぇ。サナ、結婚するんだ。結婚の挨拶に来る日のために、実家に呼ばれた。

『くれぐれも恥ずかしくない格好で来るように。』お母さんの最後のひと言にイラッとした。
実家に行く日、メイクしていたらさっそくリョウが気づいてくれた。

「今日すげー清楚メイクじゃん。どうしたの?」結婚挨拶に呼ばれたこと、恥ずかしくないようにと言われたことを伝えると、「ユイナはどんな格好してても恥ずかしくないよ」と言ってくれる。やっぱり優しいリョウが大好き。

「ありがとう。実家で何言われても頑張れるよぉ」半分冗談、でも半分は本気で言った。久しぶりの実家。飛び出したきりだから、やっぱりドキドキした。

お母さんは、「久しぶりね」と私を眺めて「まぁ、以前のメイクよりはマシかしら」と、にこりともせずに言うと私に紙袋を渡した。
「ワンピースは買っておいたものに着替えておきなさい。お姉ちゃんが恥ずかしい思いをしたらかわいそうだからね。」久しぶりに会った私に、それだけだった。

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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。

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