前回の話
夫の孝雄さんが亡き義父の家を相続したことで、義母と同居しているユキさんは、パートで働きながら義母の通院に付き添ったり、生活サポートをして暮らしています。月2度必ず泊りにやってくる孝雄さんの弟、浩二さん一家の昼頃の到着に合わせて、義母に言われた通り昼食の準備をしていたユキさんですが、義母は浩二さんたちが着くなり「食べられるものある?なければ外に食べに行きましょう」と誘い、浩二さんの子どもたち「ハンバーガー食べたい」のひと言でサッサと出かけてしまいました。帰宅した浩二さん一家は、義母に買ってもらったものを両手いっぱいに抱えていました。モヤモヤしたユキさんでしたが、夕飯の準備の際、昼に手を付けてもらえなかった料理を温め始めると、それを見た浩二さんに残り物を食べさせると文句を言われたので驚いてしまいました。ところが義母はすぐに浩二さん家族と自分の分だけ寿司の出前を注文し、ユキさんが作っていた料理は「もったいないからユキさんたちが食べればいいわよね?」と言うのでした。このように義母がいつも浩二さんにだけいい顔をすることにユキさんは困っていました。
せびる義弟と貢ぐ義母[4-1]年金のほとんどを義弟に使う義母
義母と浩二さん家族が美味しそうにお寿司を食べる様子を眺めながら、夫と2人で私が昼に作った料理を食べていました。「作りすぎちゃってごめんね」2人では食べきれない量のおかずを目の前に、私は夫に言いました。
夫はすぐに「いつもありがとう、こっちこそごめんな、後で母さんに良く言っておくから」と、私が謝ることなどひとつもないと言ってくれました。
ところで、出前で頼んだお寿司の支払いはもちろん義母。さらに子供たちにはお小遣いも渡していました。
浩二さん家族が来るたびに、食事や買い物、そして交通費やお小遣いもお金を全て出す義母なのです。
相当なお金を支払っている義母に、浩二さんの妻、小雪さんは「今月も生活費が厳しくてぇ」と、更に義母から生活費としてお金をもらっているのを私は知っています。
嫁の私がこんな話をすると、義母のお金なのだから自由に使わせたらと思われるかもしれません。
でも、義母は年金のほとんどを義弟のために使ってしまっているのが本当に心配なのです。
次の話
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ