前回の話
つわりで入院し、医師から無理をさせないように言われたカナコさんが退院すると、自分の生活ルーティンが何よりも大切な夫タクマさんはなるべく元の生活に戻したいからとカナコさんができないことを代わりにやる人、ということでユウコさんを住み込みで来てもらうことにしました。しかし、しばらくするとユウコさんに「体調管理に特化する」とうまく言われたタクマさんは、ユウコさんに言われるがまま家事代行サービスを利用してユウコさんには自分のストレッチのサポートをしてもらうのでした。ユウコさんの手伝いを断りたいと訴えても「カナコができないから仕方ない」とタクマさんに言われたカナコさんは自分が頑張らなくちゃと思い詰めるのでした。体調をみつつ食事から徐々に家事を始めたカナコさんは、なぜか夫と「代わり」のはずのユウコさんの分まで食事を作ることになったのです。
愛した人はモラ夫でした[25-2]まるでお手伝いさん
楽しそうに2人で会話しながら、私が作った夕食を食べている夫とユウコさん。何とも言えない気持ちになっていました。すると夫が「カナコ?大丈夫?体調悪い?」と声をかけてくれました。優しい言い方。でも気遣っている言葉を並べているだけで、夫は全く分かっていません。「ううん、大丈夫。」と答えるのが精一杯でした。
翌朝。夫の希望通りの手作りパンに、手作りスムージーの朝食です。栄養のバランスを考えてたんぱく質も野菜も全て準備したのは、私。
食卓に2人分の朝食を並べると、当然のようにタクマさんの隣にユウコさんが座り、楽しそうに仲良く朝食を食べ始めました。恋人同士のような夫とユウコさんの朝食が終わるまで、私はお手伝いさんのように世話をしていました。夫はこの状況がとても満足そうに見えましたし、私の代わりのはずのユウコさんはまるで立場が逆転したかのようにタクマさんの傍で笑顔で座って私の事は見えていないようでした。
ママ広場オリジナルマンガ「愛した人はモラ夫でした」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ホッター
3歳の男の子を子育て中。ドタバタ絵日記マンガを描いています。