前回のお話
１ヶ月前にかおりさんがワンオペで辛い思いをしていたときに後輩白石さんの仕事を手伝っていて忙しくて帰宅できなかったことを涙ながらに白状した育休中の夫のいちろうさん。「彼女がとても困っていたから力になりたかった。育休で迷惑をかけるからその穴埋めにもなると思った」と産後のかおりさんのサポートよりも白石さんのサポートを選択した理由を語り、それが間違っていたことを必死に謝るいちろうさんですが、かおりさんは怒りと悲しみの表情で黙っていちろうさんを見ていました。
夫が育児をなめくさってる件［８９］
いちろうさんからのまさかの告白に言葉が出なかったかおりさん。ようやく口から出たのは「・・・ハ？ナニソレ・・・」でした。「じゃあ、あの時私が味わった苦労は、その女に楽させるためだったってコト？」かおりさんが産後の一ヶ月間にワンオペ育児で精神的にも体力的にも辛い思いをすることになった理由が、いちろうさんの後輩女性を楽させるためだったと知り怒りがこみ上げます。
「あの時は・・・本当に辛かった。本当にどうにかなりそうだった」「それでもそれを飲み込んだのは、あなたの会社での立場もあるだろうから・・・家族のために働いてくれてるからって・・・」辛い辛いワンオペ育児に耐えたのは、いちろうさんが家族のために頑張ってくれていると思っていたからだと振り返るかおりさん。
「そうやって自分を納得させてたのよ！！あなたを・・・信じてたから！！」「意味分かんない！！意味分かんない！！もう無理！！もう無理よっ！！」信じていたいちろうさんの裏切りを知り、受け入れられないかおりさんはもう無理だと叫びます。
「これ以上・・・っ！！」そう言いかけたかおりさんは、突然「うっ！？」と顔を歪めました。
いちろうさんが手を差し伸べる相手を間違えたせいで一番支えてほしかった時期に一人で家事育児をして精神的にも体力的にも限界だったかおりさん。いちろうさんが家族よりも後輩のサポートを優先していたと知ったかおりさんのショックは相当なものだったでしょう。そして、怒りと悲しみが頂点に達したかおりさんに何が起こったのでしょうか。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
［作者］くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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