前回のお話
育休中の夫いちろうさんが家事育児を頑張る姿を見て見直した妻かおりさんでしたが、いちろうさんはかおりさんに内緒で会社の後輩白石さんから頼まれた仕事を家事育児の合間にやって疲れ果て頼まれた家事も疎かになっていきました。様子がおかしいいちろうさんを心配するも「何でもない。大丈夫」と言われ、かおりさんは娘のこはるちゃんと公園に散歩に出かけたのですが、そこで出会った男の子に「こはるちゃんのママ？」と聞かれ「そうだよ」と答えると、男の子は不思議そうに「じゃあ、この前一緒にいた女の人は誰なんだろ～？」と言ったのです。
夫が育児をなめくさってる件［７６］
「・・・へ？」男の子の言っている意味がわからないかおりさん。いちろうさんがこはるちゃんと散歩に行ったときにこの男の子と知り合ったのだろうということは予想できたものの、「女の人」が一緒だったとはいちろうさんから聞いていません。「お・・・女の人？ど、どういうことか教えてくれるかな？」と男の子に詳細を尋ねます。
「この前ね、ここにこはるちゃんのパパとこはるちゃんがいたんだ。それでね、知らない女の人と仲良くしてたんだよ」とすらすらと話してくれる男の子。そして「ねっパパも見たよね？」と後ろを振り返り、男性に話しかけました。男の子の父親らしき男性が「ん～なに？」と言いながらかおりさん達のところにやってきました。
男性はかおりさんに抱かれるこはるちゃんに気付くと「あっこはるちゃん」と笑顔になり、「はじめまして。佐山といいます」と自己紹介。「以前旦那さんとお知り合いになりまして・・・」と言いながらかおりさんの方に顔を向けた佐山さんはギョッとします。
かおりさんの表情はとても険しく、怒りのオーラを纏っていました。そして、「すいません。ちょっと・・・お話し・・・詳しく聞かせていただけますか？」と静かに佐山さんに尋ねました。
会社の後輩白石さんとの密会が思わぬところから妻のかおりさんに伝わってしまったいちろうさん。今頃いちろうさんは、何も知らずに白石さんに頼まれた仕事を必死にやっているのでしょうね。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
［作者］くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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