前回のお話
会社の後輩白石さんからの「代わりにプレゼン資料を作ってほしい」という無茶なお願いを調子に乗って引き受けてしまった夫いちろうさん。妻のかおりさんがこはるちゃんの授乳をしている間にちゃちゃっとやってしまおうとパソコンの前に座りますが、白石さんから渡されたＵＳＢに入っていたのは手つかず状態の資料。家事育児に追われる今の生活サイクルの中で面倒なプレゼン資料を一から作らなくてはいけないと分かり、いちろうさんは顔面蒼白。
夫が育児をなめくさってる件［７４］
数日後。「ちょっとあなた！！朝までに食器洗っておいてってお願いしたよね！？哺乳瓶もそのままじゃん！！」朝起きてきたかおりさんは、いちろうさんにお願いしたはずの洗い物がそのままになっているのを見て驚きました。
「・・・えっ、あぁ・・・ごめん。今やるよ」目の下にクマを作り疲れ切った様子で謝るいちろうさんを見て「最近なんか変じゃない？顔色も悪いよ」と心配しますが、「いや何でもないよ」とごまかすいちろうさん。
「あのさ、この家には私とあなた二人いるんだよ！？もし体調が悪いなら少しくらい休む時間増やす事もできるのよ」かおりさんは、明らかに疲れているように見えるいちろうさんに我慢しないでと伝えますが、「ありがとう・・・でも本当に大丈夫だから」といちろうさんは言い張ります。「ならいいけど」とかおりさんはこはるちゃんとお散歩に出かけました。
一人になったいちろうさんは「・・・はぁ」と大きな溜息をつきます。「さすがに後輩の仕事手伝って疲れてるなんて言えないよなぁ。かおりにバレる前に終わらせないとな・・・」と、安易に引き受けてしまった仕事をかおりさんにバレないように終わらせようと焦っていました。
家事育児をするために取得した育児休暇にも関わらず、後輩に頼まれた仕事をして家事育児が疎かになってしまっては意味がありませんよね。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
［作者］くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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