子どもが学校に行きたくないと言い出した時、まずは感情を否定せずに受け止めることから始めましょう。

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学校に行きたくない!というわが子に、どう寄り添えばいい?SNSでも大人気!元教師のドラゴン先生に伺いました。

学校に行きたくない!と言い出した!

そもそも、学校に行くことがいい、行かないことが悪いということはありません。学校に行く選択をしても行かない選択をしても、子どもの価値は変わらないという前提があり、私自身も不登校の娘がいますし、学校に行かないことが問題というふうには思っていません。

ただ、親としては学校に行ってほしいという気持ちを持ってしまうことも大いに理解できます。まずは、「行きたくないという感情」を否定せずにまずは受け止める、ということをやってみてもらえればと思います。その上で、学校に行かせる、休ませるなどの判断をしていただければと思いますが、行きたくないという感情自体を親として否定してしまうと、子どもは「どうせ分かってくれない」と心を閉ざしてしまいかねません。

どういうふうに接したらいい?


次に、子どもに学校に行かせるための親としてのアプローチ方法について下記、3つがあることを説明します。

1つ目 学校に無理やり行かせる
2つ目 学校に行かなければいけないと思わせる
3つ目 学校に行きたいと思わせる

学校に無理やり行かせる
1つ目については、親の力が強い小学校低学年までは有効かもしれません。ただ、それ以上になると無理やり行かされたことに対しての抵抗が生まれてしまうことが考えられます。そしてどこかのタイミングで「行かない!」となることが多いようです。
この方法は、本人の学校へ行く動機が全くないため、親が関わらなくなると全く行かなくなるデメリットがあります。

学校に行かなければいけないと思わせる
2つ目は、親が「学校に行かないことで起こるリスク」などを伝えることで、「子どもが行かなければいけない」と感じる状態にすることです。学校に行かないことで想定される最悪の未来を伝える方法です。しかしながら恐怖であおられることで学校に行く選択をする、ということになるため、学校は我慢する場所であるという否定的な思い込みを植え付けることに繋がってしまいます。

学校に行きたいと思わせる
3つ目は、子どもとの対話により、学校に行きたくなる、自ら行くことを選ぶ、というふうに持っていく方法です。子どもの好きなことなどができるなど、本人のやりたい、行きたいといった気持ちを引き出し、内発的動機付けを行います。これがまさにコーチングです。
ただ、注意いただきたいのは、30万人という増え続ける不登校児童が出ている学校現場において、お子さんが学校に合わない、といったことは十分にあり得ます。
出典:文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

学校に行っても、本人がやりたいことができず、面白くなく、学校に行く意味がわからないといった現状です。現在、お子さんが学校へ行き渋ったり、不登校である保護者の方の多くは悩まれていますが、今から10年後などには、今ほどの悩みではないことが多いです。昔はなかったようなプロゲーマーやユーチューバーという職業が人気なように、働き方や職業が多様化するなかで、お子さんの未来はお子さん自身がつくり上げていくので、親としてお子さんを信頼して見守っていくのが良いと考えます。

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