穏やかな笑顔の女の子を見て「色々あったけれど、これでよかった」と思えた。放置子にロックオンされた話【127完】|まるの育児絵日記

前回のお話
両親から愛情を向けられずに育ったさあやちゃんにしつこく絡まれるなどして悩まされていたまるさんでしたが、2年ぶりに再会したさあやちゃんは今はおばあちゃんのもとでしっかり愛情を受けて幸せそうな様子でした。昔のことを謝罪して帰ろうとするさあやちゃんに咄嗟に声をかけたまるさんですが、何を言えば良いかわからず「元気?」とズレた質問をしてしまいます。まるさんの問いかけに少し間をおいてから、さあやちゃんは「うん!元気だよ!」と穏やかな笑顔で答えました。

放置子おーちゃん127



「元気だよ!」と笑顔で答えてくれたさあやちゃんに「そっか、よかった!えっと・・・」とうまく返す言葉が出てこないまるさん。

「元気でね!さあやちゃん!」とさあやちゃんの幸せを願いながら声をかけました。

すると、まるさんの気持ちを察したのか、ふふっと笑いながら「アキくんのママ、心配しないで!」と言ったさあやちゃん。

「私ね、もう『おーちゃん』じゃないから!おばーちゃんはとっても優しいし・・・」と話し始めます。

「おーちゃんだった時は気付かなかったけど、お空ってこんなにキレイで明るいんだね!今はお外にいるのとっても楽しいの!」明るい表情でそう話すさあやちゃん。以前は親に言われて公園などで時間を潰すしかなかったさあやちゃんですが、今は外にいることが楽しいと言います。

「じゃーねーっバイバイッ!!」さあやちゃんは笑顔で手を振りながらおばあちゃんと帰って行きました。

お互いに「またね」とは言わずに別れたまるさんとさあやちゃん。まるさんがさあやちゃんと会ったのはこれが最後でした。

さあやちゃんの言動に違和感を覚えたり、対応に困りながらもさあやちゃんを辛い境遇から助けたいと葛藤したまるさん。色々とあったけれど、さあやちゃんの笑顔を見て「これでよかったのだ」と思えたのでした。

「さーちゃんね、今、幸せだよ!」心からの笑顔でにっこり笑っていたさあやちゃん。この笑顔がずっと続きますように。

[完]

私の友達に冷たかった母[1]

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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。

[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。

[編集コメント]ママ広場編集部
何度も葛藤し悩みながらも、さあやちゃんのことを見放すことはできずずっと気にかけてきたまるさん。さあやちゃんの幸せそうな笑顔が見られて本当に嬉しいです。

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