前回のお話
2年ぶりに再会したさあやちゃんは、今はおばあちゃんと暮らしており以前とは別人のように穏やかでした。昔のことを会って謝るためにまるさんとアキくんがいつも遊んでいた公園に来たというさあやちゃんは、「アキくんと一緒に遊んでもいい?」とまるさんに聞きました。以前はまるさんに構ってほしくてアキくんを邪魔者扱いしていたさあやちゃんの口から出たその言葉に、まるさんは温かい気持ちになりました。さあやちゃんのことを覚えていない様子のアキくんに、まるさんはにっこり微笑んで「このお姉ちゃんはね」と話し始めます。
放置子おーちゃん124
自分ではなく、息子のアキくんと遊びたいと言ってくれたさあやちゃんの気持ちを嬉しく思うまるさん。
さあやちゃんのことを覚えていない様子のアキくんに「かげぼしさあやちゃんだよ」とまるさんが伝えると、「あ!」と口を開いたさあやちゃん。
「今はね、ひあたりさあやだよ!」と笑顔で教えてくれました。
「えっ、あっ!ごめんね!」慌てるまるさんに、さあやちゃんは「ううんー」とにっこり。
「アキくん、『さーちゃん』って呼んでね!」さあやちゃんの言葉を聞いて「さーちゃんっ!」と嬉しそうに呼ぶアキくん。
そこには、自分のことを「おーちゃん」ではなく「さーちゃん」と呼ぶさあやちゃんがいました。
それだけでさあやちゃんが2年前よりも幸せであることが伝わってきたまるさん。
親に愛されたい「おーちゃん」から、「さーちゃん」という自分自身に戻れたさあやちゃんを見て嬉しい気持ちになったまるさん。2年前は両親に愛されている弟の愛称である「おーちゃん」という名前を名乗っていたさあやちゃんは、今は「さーちゃん」とちゃんと自分の名前を名乗っていました。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
8歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集コメント]ママ広場編集部
「おーちゃん」と名乗らなくなり、明るく穏やかな表情のさあやちゃんからは、心が満たされていることが感じられますね!